北海道マラソン2026 新川通の風対策|追い風の貯金は成立しない

どうもHOSHです。
明日は北海道マラソン!
北海道マラソンのコースで一番長い直線が悪名高い『新川通』。
19km地点から32km地点まで、往復13kmをひたすらまっすぐ走らされる区間。
日陰がなく、風の影響がそのまま出ます。
往路が追い風だと「今日いける」と錯覚しやすく、折り返した瞬間にまとめて返済させられる、、。
わたし自身は故障中でDNSなので、代わりに予報とコースの向きを突き合わせて整理してみました。
走る人の頭の中を少しでも軽くできれば!
明日の天気と風の予報

気温は北海道マラソンとしてはかなり恵まれた条件。
午前中いっぱい曇りで、日差しが出るのは13時以降のようです。
いっぽうで風は南東〜南南東から終始3〜5m/s。
強風ではないものの、無視できるほど弱くもないという数字。
やっかいなのは、時間が経つほど条件が悪くなること。
風は強まり、気温は上がり、13時から日が出ます。
ゴールが遅いランナーほど不利になりそう。
新川通で何が起きるか

新川通は19km地点から32km地点までの往復13kmの直線。
往路は北西へ向かい、25km過ぎの前田森林公園付近で折り返して南東へ戻ります。
予報どおり南東の風なら、、
| 区間 | 距離 | 風 |
|---|---|---|
| 新川通・往路 | 19km → 25km過ぎ | 追い風 |
| 新川通・復路 | 25km過ぎ → 32km | 向かい風 |
| 32km以降 | 都心へ戻る | ゆるい向かい風(建物で遮られる分マシ) |
つまり26〜32kmという一番苦しい区間に、正面から風が当たります。(しかも日陰なし)
さらに悪いことに、その手前の往路が追い風。
「今日は調子がいい」と勘違いしやすい場所が、一番きつい区間の直前に置かれている、、。
通過時刻の目安
目標4時間半以降のランナーは、復路が晴れ間・気温21〜22℃・風4〜5m/sと重なります。ここはタイムより安全を優先する判断で。
| 目標 | 19km | 折り返し | 32km | ゴール |
|---|---|---|---|---|
| サブ3.5(8:30発) | 10:05 | 10:35 | 11:10 | 12:00 |
| サブ4(8:45発) | 10:30 | 11:10 | 11:45 | 12:45 |
| 4時間30分(8:45発) | 10:45 | 11:30 | 12:10 | 13:15 |
| 5時間(8:45発) | 11:00 | 11:45 | 12:35 | 13:45 |
なぜ追い風で速くなりすぎるのか

空気抵抗は「自分の速度+風速」の2乗で効きます。
キロ5分(3.4m/s)で走る人に4m/sの風が当たると、こうなる計算。
| 状況 | 相対風速 | 空気抵抗 |
|---|---|---|
| 向かい風 | 7.4m/s | 無風の約5倍 |
| 無風 | 3.4m/s | 1倍 |
| 追い風 | 0.6m/s | ほぼゼロ |
ここが直感と合わないところで、向かい風で失う分は、追い風で得られる分の3〜4倍になります。
往復コースで風が吹けば、無風の日より必ず遅くなるということ。
「往路で貯金して復路で使う」は物理的に成立しません。
明日の3〜4m/sなら、向かい風で8〜12秒/km遅くなり、追い風で3〜5秒/km速くなる程度。
この非対称さが体感と一致しないのが罠。
(数字はあくまで机上の計算の目安。体格・ペース・集団の位置で変わるので、「向かい風の損のほうが大きい」という意識だけ持っておけばいいかも)
追い風区間(19〜25km)でやること

上限を先に決めておく
目標ペースのマイナス5秒/kmまで。
それ以上速くなったら意識的に緩めたりすることで余力を残していきましょう。
追い風で15秒速く入れるのは実力ではなく、後半からの前借り。
ペースではなく心拍で判断する
風が吹いている日は、ペースの数字が自分の出力を表さなくなります。
判断の軸を心拍に移すのが安全。
- 心拍が目標帯のまま、ペースだけ速い → 風の恩恵。維持でOK
- 心拍もペースも上がっている → オーバーペース。すぐ修正
- 心拍が目標帯より低い → 余裕あり。ただし上限は守る
1kmごとのラップに反応せず、3km平均で見ると振り回されずに済みます。
「涼しくない」ことに警戒する
追い風のときは、体の周りの空気の流れが実質ゼロに近づきます。
汗が蒸発せず、熱が抜けない。
脚は楽なのに涼しくないという状態で、熱だけ溜まっていくのがこの区間の落とし穴。
25km付近の前田森林公園サポートエリア(雪があります)は必ず使いたいところ。給水は全部取って、頭・首・脇に水をかけておきましょう。
向かい風区間(26〜32km)でやること

ペースは潔く捨てる
目標プラス8〜12秒/kmを、最初から許容しておく。
「遅い」と感じてもそれが正解です。
ここで粘って心拍を上げると、35km以降で確実に代償を払うことに。
集団に入る(効果が一番大きい)
前のランナーの1〜2m後ろに入るだけで、空気抵抗は大きく減ります。
単独で風と戦うのはただの損。
同じくらいのペースの集団を探して、風上側に人がいる位置を取るのがよさそう。(嫌がる人は嫌がるかもしれませんが)
「取り返す」を禁止する
向かい風で落ちた分は、その区間で諦める。取り返そうとする動きが一番脚を削ります。
上げない・追わない・焦らない。
淡々と耐えることに集中しましょう。
全体の組み立て

風のある日の北海道マラソンは、「抑えて入る・省エネする・耐える・仕掛ける」の4段階で考えると整理しやすいかと。
- スタート〜4.5km:抑えて入る … 登り基調で心拍が上がりやすい区間。設定ペースに無理に合わせない
- 19〜25km:省エネする … 追い風区間。ここは「貯金する場所」ではなく「省エネする場所」
- 26〜32km:耐える … 向かい風区間。集団に入って、粘らずに脚を残す
- 32km以降:仕掛ける … 風の影響が弱まってから。余力があればここでペースを上げる
そもそも風がある日は、目標タイムに1〜2分の余裕を最初から見込んでおくのが現実的。
無風の日と同じ設定で入ると、どこかで必ず破綻します。
当日の朝に確認すること

風向きの予報は変わります。会場ののぼりや旗、木の揺れで実際の向きを必ず確認しておきましょう。
- 南〜南東寄りの風 → この記事のとおり(往路が追い風、復路が向かい風)
- 北〜北西寄りの風 → 逆になります。往路が向かい風、復路が追い風。この場合は往路で無理をしないことがさらに重要
- 東西寄りの横風 → 新川通では体感ほど遅くなりません。集団の風上側に入ると楽
朝のうちに見ておきたいのは、風向き・風速(3〜5m/sなら影響あり)・気温と日差しの出方の3つ。
あとはウェアと帽子、給水の計画を最終確認するくらい。
原則はどの風向きでも同じです。
追い風では上限を決め、向かい風では諦めて集団に入る。
まとめ
要点はこの3つ。
- 往復コースでは追い風の得より向かい風の損のほうが大きい。往路の貯金は成立しない
- 追い風区間は目標ペースのマイナス5秒/kmを上限に、心拍で判断する
- 向かい風区間はプラス8〜12秒/kmを許容して、集団に入って脚を残す
念のため書いておくと、わたしはこの大会を走ったことがありません!(今年出る予定だったところ骨折してしまいました涙)
ここに書いたのは予報とコースの向き、それに空気抵抗の計算から組み立てた一般論です。
風はコントロールできませんが、風への対応はコントロールできます。
決めた戦略を信じて、良いレースを!!
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