どうもHOSHです!
『ナイキの厚底ランニングシューズ』と言えば2019年の箱根駅伝でその話題をかっさらっていったのは記憶に新しいところ。
そんなナイキの魔法のような?厚底ランニングシューズの廉価版ともいうべき『ズームフライ フライニット』を素人ランナーであるわたしが購入してみました!
そこで今回は『ナイキ ズームフライ フライニット』の
- 外観
- 細部
- 実際に走ってみて良かった点・悪かった点
この辺りについて、10キロ以下くらいの距離をコンスタントに走ることが出来るレベルのわたしが精一杯レビューしてみました。
ベテランランナーさんにははっきり言って参考にならないと思いますが、わたしの様な初心者からステップアップしたいランナーさんには多少参考になるかと思います。
『ナイキ ズームフライ フライニット』について
『ナイキ ズームフライ フライニット』はSUB3.5(フルマラソン3時間半切り)レベルのランナー向けのいわゆる厚底ランニングシューズです。
こちらの記事によると記憶に新しい2019年の箱根駅伝では約70%の選手厚底シューズを履いており、さらにその中でナイキの厚底シューズを履いていた選手は約40%。
しかもそのほとんどが『ヴェイパーフライ4%』というシューズを履いていたそうです。
しかしこの『ヴェイパーフライ4%』は耐久性に乏しく100~150kmくらい走ると性能が低下してしまうのだとか。
まさに決戦用の1足!
少し話がそれましたが、ここでNIKEのサイトから引用します。
駅伝ランナーがレース本番で着用するナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット。
速さを追求し、かつ耐久性に優れ駅伝ランナーたちがトレーニングなどで着用するナイキ ズームフライ フライニット。
この一文からもわかるとおり、『ナイキ ズームフライ フライニット』は厚底かつ耐久性にすぐれたトレーニング向けの1足。
『ナイキの速い厚底の普及版』と言えます。
クッション性と速さの両立
素人的な考えですが、ランニングは常に足で地面を蹴ることで進んでいくので、ランニングシューズはクッション性がいいに越したことはありません。
だって少し走っただけで、翌日以降に疲れを引きずるようでは練習効率も悪くなりますよね。
じゃあ、ソールをただ柔らかく作ればいいのか?というと、おそらくそうでもないと思います。
足への衝撃を吸収するのと同時に地面を蹴った力までもクッションで吸収されてしまうのは、自転車で考えてもきっと同じ。
そこで『ナイキ ズームフライ フライニット』は航空宇宙産業に使われるクッション性に優れ軽い特殊な素材を採用。
さらに、このクッション材と足の間に反発力のあるカーボンファイバープレートを配置することで推進力も獲得。
クッション性と推進力という相反する機能を同時に満たす1足です。
ちなみにパイセンが購入したこちらのシューズも気になるところ。
外観
『ナイキ ズームフライ フライニット』で今ショップに並んでいるのは4色。
今回わたしが購入したのはライトクリームという明るめのクリーム色。
まずは外観をグルっと見ていきましょう。
ちなみに履いてから撮影したので少し汚いのはご勘弁を。
細部について
先日『ズームフライ フライニット』と同時に購入した『ペガサス36』と比較していこうと思います。
シームレス
まず注目したいのが縫い目のなさ。(シームレス)
普通シューレースホールくらいは別な素材で作られていそうなもんですが、フライニットにそのまま穴が開いています。
思いっきりひもを締めるのが少し怖いですね、、。
靴ひも
シューレースのホールが斜めに配置されています。
フィット感を高めるためでしょうか?
先端には『RACING』と記載されています。
タン
シームレスすぎてタンというか、ただ靴を履く用にちょっとだけつかむところがあるというレベル。
フライニットの伸縮性がわかるでしょうか?
つま先
比較すると一目瞭然。
つま先がかなり上を向いています。
ミッドソールの厚さ
二枚の写真を合成しましたが、どうせならちゃんと並べて撮ればよかったですね、、。
ズームフライの方がかなりかかとの位置が高く、角度がついているのがわかります。
カーボンプレート
カーボンプレートってどんなもんなんだろう?という素朴な疑問からつま先部分を曲げてみた比較。
ほぼ同じ力で壁に押し付けてみました。
一番上はルナエピック2ですが、普通に曲がっています。
そして真ん中ペガサス36はやや硬くてあまり曲がらない。
一番下がズームフライフライニットですが、ほぼ曲がりませんでした!
10キロくらい走ってみて
靴下のような感じ
足を通して紐を締め上げると、アッパーのフライニットが足の甲の凹凸にそって包み込みます。
シューレースホールが斜めに配置されているおかげなのか、これまでわたしが履いてきたランニングシューズよりもフィット感が高いように感じます。
立ち上がって歩いてみると足と一体になっており、まるで靴下か足袋のような印象。
ネットのレビューを見るとフライニットが合わない方もいるそうですが、個人的にはかつてないほどフィットしています。
ふわふわして自然と脚が前に出る
少し歩いた段階でもう感じていましたが、厚底のクッションがもうふわっふわ。
こんなにクッション効いてて「速く走れるの?」と思い、軽く走ってみました。
すると、脚が自然と前に出てくるような?今までにない不思議な感触。
「なにこれ面白い」
それから、いつも通りのペースのつもりで走ると、スルスルスルスルとまるで下り坂でも走っているかのように脚が前に前に動きます。
つま先が必要以上に曲がらない恩恵なのか、地面に足をついてからつま先で蹴りだすまでがスーパースムース。
これが、カーボンプレートのなせるワザでしょうか??
なるほど速く走れそう。
思わぬ落とし穴
走った感じがいつもとは明らかに違うので楽しくて調子よく走っていると脚に違和感。
具体的には膝の前側にうっすら痛みが、、、。
せっかく気持ちよく走っていたのにこれはどうしたものか。
「膝の前側が痛いってことは前傾になりすぎてるのかも?」
という素人なりの見解から、意識的に脚全体で着地することを心掛けてみることに。
すると正解かはわかりませんが徐々に痛みが緩和されていきました。
はじめての厚底かつ角度のついたシューズ。
さらにつま先が曲がらないということで、確実にこれまでと違う部分の筋肉を使っているものと思います。
これが、素人ランナーの筋力不足によるものなのか、厚底シューズに対応したフォームが出来ていないことに起因するのかわかりませんが、わたしの様にランニング初心者は注意する必要があるかも。
結果的に自己新記録
その後は特にトラブルもなく約10kmを走り終えました。
ログを保存してからStravaを確認すると、5kmと2マイルのタイムでPRを更新。
さらに思ったより疲労感は少ないという結果に。
途中赤信号で止まることも2度くらいしかなかったため、かなり信用できるタイムだと思います。
こんなにあっさり記録が良くなったなんて、にわかには信じられませんが、これは速く走れてると言っていいかも。
- フィット感良好で靴下感覚(個人差あり)
- 厚底のクッションがフワフワ
- カーボンプレートによる反発が魔法のよう
- なれないと脚を痛めるかも?
まとめ
こればかりは一度履いて走ってみないとわからないと思いますが、脚が自然と前に出る感じは素直に面白いです!
ベテランランナー的にはどうかわかりませんが、初心者には間違いなくこれまでのシューズにはなかった履き心地を得られると思います。
さらに厚底によるクッションのおかげでそれほど疲労感もなく、あっさり自己新記録を更新してしまいました。
走っている途中で脚が少し痛くなりましたが、走り方にさえ気を付ければ問題ないのではないかと思います。
ただ、速く走れる靴に合わせてフォームを改善していけば間違いなく速くなりそうですが、こればかりは信頼できるランナーの方に教えてもらった方がよさそうです。
普段のトレーニング用にペガサス36のようなシューズを一足、さらにレース用にこのズームフライフライニットみたいな使い方も良いかもしれません。
まずは一度お試しあれ!