どうもHOSHです。
皆さんピストバイク乗ってますか?
昔から当ブログをご覧になっている方はご存知かと思いますが、わたしはピストバイクから本格的に自転車に乗りはじめました。
ブログタイトルもトラックバイクって入ってるの気付いてました?
最近でこそフリーギアに乗る機会が多いですが、ピストバイク(固定ギア)というのは個人差はあれ、一度乗るとクセになってしまうんですよね。
ブレーキレスでダウンヒル!みたいなイメージが先行してるせいか『ピスト=危険』なイメージがあるかもしれません。
しかし、わたしが思うに『脚だけで加減速を完結できる』というのはピストならではの圧倒的なアドバンテージだと思います。
より歩く感覚に近いとでも言いましょうか。
マイペースで走る分にはこんな気楽な自転車はほかにないと断言できます。
さて、そんな気楽かつカッコいい自転車であるピストバイクは、変速のないシングルスピードバイク。
シングルスピードとなると、
- 路面
- 用途
- 脚力
などにも左右されますが、どのくらいのギア比にしておけば良いか結構悩みます。
ある程度の工具や知識がある人なら自分で交換できますが、はじめたての人はそうもいきませんよね。
そこで今回から数回に分けて、
- ギア比の計算方法
- スキッドポイントとは?
- 困ったらこの歯数買っておけ
あたりの内容を気が向いたら記事にしていこうと思います。(内容やテーマは変わる可能性があります)
正しい知識を持って安全にピストを楽しみましょう!
ギア比の計算方法
自転車のギア比は
チェーンリング(前の大き目なギアの歯数)÷ コグ(後ろの小さいギアの歯数)
で求める事ができます。
前53t ÷ 後19t = ギア比 2.79
前43t ÷ 後17t = ギア比 2.53
この数字が大きければ大きいほど、ペダルが重くなりますが、その分最高速度が速くなります。
一方、ギア比が小さくなると、最高速度こそ出づらくなりますが、効率よく坂道を登ったり、漕ぎ出しがスムーズになります。
この辺りについては変速付きのママチャリで体感している方が多いと思うので、イメージが付きやすいと思います。
ギア比=前のギアの歯数÷後ろのギアの歯数
極端なギア比について
最高時速70㎞以上にも到達すると言われる競輪選手のギア比は3.5前後が一般的のようです。
しかしこれを街中で乗りこなそうと思うと、ピストに慣れている人でもかなり難しいと思います。
ピストは固定ギアと呼ばれることからも分かる通り、後輪はギアと直結されており空回りしません。
このため、3.5など重めのギア比でトップスピードに乗り軽く減速しようと脚を止めようものなら物凄い力でペダルに反発されます。
もちろんキチンと前後ブレーキが付いていれば、そこまで心配する事はないと思います。
しかし、トップスピード重視の重いギア比は漕ぎ出しの重さから、加減速の多い街乗りには向きません。
では軽すぎるギア比はどうでしょう?
重過ぎるギア比と比較して漕ぎ出しは軽く、またピストならではのペダルでの制動も容易に行えます。
しかし、問題となるのがトップスピード。
信号のあまり無い直線や、長めの下り坂に入ると、途端にペダルの回転数が上がりますがスピードはそれほど出ません。
さらにスピードを速くするためにはもっともっとペダルの回転数を上げなければなりません!
でも、街中でシャカシャカものすごい速さでペダルを回すのってあんまりスマートじゃないですよね、、。
そもそもそんなにペダルを速く回すのも技術が必要。
そんなわけで、大き過ぎるもしくは小さ過ぎる極端なギア比は街乗りでは決して乗りやすいものではありません。
自分なりの適度なギア比を見つけることが大切です。
ギア比は大きすぎても小さすぎてもだめ!
最適なギア比とは?
「じゃあいったいどのくらいのギア比がいいの?」
これは、用途や脚力によるので一概にコレと言うことは難しいですが、一般的に流通しているピストの完成車のギア比を見てみましょう。
安価な完成車として昔から人気のFujiフェザー。
公式サイトを見てみると『46t÷16t=2.88』
こちらも昔から安価な完成車をリリースしているMASI。
こちらは『44t÷16t=2.75』
東京のBMX、ピストショップとして有名なW-baseが手掛けるDurcus One Master。
わたしが最初に購入したのもこのDurcusでした。
こちらは『48t÷17t=2.82』
いずれも2.7〜2.8くらいのギア比の中に収まっていますね。
長年完成車を出しているメーカーがこのあたりのギア比で完成車をリリースしていることからも、このあたりが街中で気持ちよく走れて操りやすいギア比ということがわかります。
一般的なピスト完成車のギア比は2.7〜2.8くらい
ギア比が合わなければコグを交換しよう
ほとんどの方が最初に購入するであろう完成車ですが、基本的にギア比は決まっています。
乗っていて「重くて漕ぎ出しがつらい」とか「もう少しスピードを出したい」となれば、ギア比を変えましょう。
チェーンリング(前のギア)かコグ(後ろのギア)どちらを交換してもいいんですが、一般的にコグの方が安価です。(例外もありますが)
このため、他のギア比も試してみたいという方はコグを交換しましょう。
自分で交換することも可能ですが、はじめての方は必ず自転車を購入したショップや、ピスト経験の長い信頼できる友人などに交換をお願いしてください。
これは
- 専用工具が必要
- 締め込みが甘いとギアが緩む
- ネジの向き
- 厚歯と薄歯がある
などの理由からで、最悪ネジ山を潰してしまったりということもあり得るので、注意が必要です。
まとめ
ピストにおけるギア比についてざっくりと説明しました。
ピストは構造がシンプルなため、メンテナンスが容易でカスタムの自由度も高いです。
しかし、その一方で固定ギアという特性上、正しい知識を持って付き合っていかないと思わぬ事故やトラブルに、、、なんてこともあり得ます。
正しい知識を持って安全にピストを楽しみましょう!
数回に分けて、できるだけ丁寧に説明していくつもりですが、「こういうところをもっと知りたい」なんてことがあればお問い合わせフォームからお気軽に連絡いただければ!
では!