私がシクロクロスのレースへ参加するにあたって決めていた事はCinelli x MASH Work Frameを極力街乗りの仕様から変えずに参加するという事でした。
どれくらい需要があるかは不明ですが、私の様にこれからシクロクロスを手持ちのCinelli x MASH Work Frameではじめてみたいという方に向けて書いてみたいと思います。(そんなニッチな情報に需要があるかは不明ですが)
*MASHから新しいフレームが出るそうなので少し内容を更新しました。(2018/02/10)
SSCX化に必要なもの
フリーギア
これは必ず必要になります。
歯数については脚力やコースレイアウトにもよると思いますが、あまり軽すぎると漕ぎ切ってしまいますし、重すぎると漕げないということにもなります。
わたしは貧脚のため2.0前後で運用していましたが、少し軽すぎた感も。
fix/freeハブ(フリップフロップハブ)
上のフリーギア(フリーホイール)を固定のハブに装着すると不具合の原因にもなるため、必ずフリー用の溝を切ったハブを用意する必要があります。
ハブによっては固定用の溝とフリー用の溝が切ってあるfix/freeハブ(フリップフロップハブ)というものもあるので、まずは自分のホイールを確認してみることをお勧めします。
タイヤ
シクロクロス用のタイヤを用意します。
とりあえずクリンチャーでもいいですが、空気圧を下げて走れるチューブラーやチューブレスがお勧めです。
使うタイヤによってリムも交換する必要があります。
クランク
シングルスピードはチェーン落ちの心配がほぼないため、チェーンラインが出れば固定で使用していたクランクでも問題ないかもしれません。
ただし、PCD144のクランクを使用している場合、小さいチェーンリングが使えない可能性もあります。
チェーンリング
必要があれば自分の脚力に合ったものに交換しましょう。
ただし固定用のものは厚歯のため、薄歯用のものに交換した場合はチェーンも交換する必要があるので注意してください。
BB
クランクに対応したBBを用意しましょう。
チェーン
厚歯と薄歯の違いに注意してください。
ハンドル
本来のシクロクロスはドロップハンドルですが、低いカテゴリーであればライザーバーでも問題ありません。
わたしも最初は固定に付いていたライザーバーをそのまま使用しました。
アウター受け
ブレーキに馴染みがない方は何に使うかわからないと思いますが、アウターワイヤーというものを固定するために前後必要となります。
以上がおおまかに必要になるものですが、ブレーキについては次の段落で説明します。
あまりいないと思いますが、自分で作業を行うとなると大量の自転車専用工具が必要となるため、よほど勉強のためでもない限りは信頼できるショップさんにお願いした方が無難です。
仮に工具を持っていたとしてもBBの交換などは毎度非常に苦労します。
わたしはピストからBMX、ロードと乗り継いでいきましたが、ピストと比較すると走るために必要なパーツがまあ多いこと!
ピストやシングルスピードバイクはメンテナスがしやすくて本当に素晴らしい乗り物だと思います!
組み替える
ここからは私の備忘録的な内容です。
あくまで私が作業して感じた事、必要だと思った事、注意すべき事なので誤った情報もあるかもしれません。
心配な方は必ず信頼できるショップさんにお願いしてください。
ブレーキ台座の取付
わたしのworkはそのままではブレーキを取り付けることができません。
そのため、フレームに付属してきたブレーキ台座というものをフレームとフォークに取り付ける必要があります。
ちなみにこの台座、締め付けが甘いと後々ブレーキを外そうとした際にブレーキ側の緩み止めのおかげで?ブレーキが台座ごと外れます。(ちょっと伝わりづらいかもしれませんが)
私もこのトラブルに陥り自分では外せなくなったため、サムズさんに駆け込みました汗
ブレーキ取付
ブレーキ本体については見た目も効き目もいいと評判だったAvid Shorty Ultimateをチョイス。
SramやAvidは日本語のマニュアルがあるため、これを見ながら作業していきますが非常に見づらいためこれも注意が必要です。
ブレーキレバー取付
ブレーキ本体と同じくAvidのものを購入しました。
マニュアルどおりに取り付ければ特に難しいことはありませんが、一度グリップを外す必要がありました。
クランク取外し
もともと使っていたSugino75クランクを外します。
外し方については検索していただいた方が早いと思いますが、コッタレスクランク抜き工具と呼ばれるものが必要となります。
BB取外し
クランクをSRAMからSRAMに交換する場合には特に必要のない工程です。
当然ながらこれも専用工具が必要となります。
なお、これを使うために大きいモンキーレンチなどを別途用意する必要があります。
BB取付け
現在主流のアウトボードBBをフレームに取り付けるためにはまた別の工具が必要になります。。
クランクの取付け
今回はSRAMのクランクを選んだのでマニュアル通りやれば特に難しくはありませんが、太目の六角レンチが必要となります。
全体的に六角レンチを使用する機会が多いので、舐めにくい六角レンチセットを購入することをお勧めします。
あまり安価な工具を使っていると結構すぐに舐めてしまいます汗
Weraはヘックスプラスと呼ばれる特殊な形状をしているため、舐めづらく面で力をかけることができるので非常にお勧めです。
チェーン交換
元々ピストで使っていたのは厚歯だったため、薄歯用のチェーンに交換しました。
当然チェーンはそのままでは使えないためチェーンカッターが必要になります。
ブレーキワイヤーの取り回し
ブレーキワイヤーについてはブレーキ自体に付属していることが多いと思いますが、ない場合は購入する必要があります。
なお、ワイヤー類は非常に硬いうえに綺麗に切らないとトラブルの原因にもなるため、専用のカッターが必要になります。
ペダル交換
ペダルはペダルレンチや普通の六角レンチで交換できますが、固着している場合途轍もなく苦労します。
ちなみにサドルにまたがって、右側のペダルは右ネジ(右に回すと締まる)、左側のペダルは左ネジ(左に回すと締まる)なので覚えておいてください。
作業時間
パーツが揃ってから組み上がるまで自分で試行錯誤しながら約一週間はびっちり作業してました。
もちろん仕事が終わってから、部屋でちまちま作業していたので慣れていてガレージなどがあればもっとスムーズにいくとは思いますが、、。
はっきり言って設備や知識がないのであれば自分でやる作業ではないと思います。
こんな作業を日夜行っている自転車屋さんは本当に凄い!と心から感謝できるようになるという意味では自分でやる意味もあるかも。
まとめ
街乗りもSSCXもできるWorkフレームは最高ですが、正直言ってまた固定に戻すのは面倒なのであまりやりたくありません笑
パーツに関しては妥協のないものを選んだので相当お金がかかりましたし。。。
ただ、BBの交換やペダルの交換などをする必要がないパーツ構成であればまだ現実的かも。
もし、これからWorkを買って街乗りもシクロも楽しみたいという方は、パーツ選びを慎重にするともっと気軽に一台で幅広く楽しめるかもしれません。
私の様に知識もないのに無計画にパーツをポンポン買っていくとお金も時間も無駄にする事になりかねませんのでご注意をw