終わってからたっぷり2週間以上が経過して、何なら全日本選手権直後のこのタイミングで更新するのもアレなんですが、11月25・26日の二日間で行われた野辺山CXこと『Rapha Super Cross Nobeyama 2017』について、事前の準備やら練習やら当日の模様等々書いていこうと思います。
(右下にクレジットの入っている写真は基本的にNWのFBページからリンクしておりますが、ササーキーのFlickrにも同様の写真がUPされているのでぜひそちらもチェックしてみてください。)
Hirofumi Sasaki’s albums | Flickr
参加するまでの経緯
シクロクロスといえば今年の2月に参戦した『シクロクロス東京2017』以外に経験がなかった私。
参戦したと言っても一周と少し走ったところでパンクDNFという完全に不完全燃焼という状態でした。
それからというもの毎年参戦しているササーキーから会う度に
『野辺山に行こうぜ!』
と誘われ続け、私も段々とその気に。
8月末にそろそろ宿を取らないとまずいぞと畳みかけられ遂には参加の決意を固めました。
ちなみに8月末に飛行機とホテル(2泊3日)さらにワイドのハイエースをパックで予約して一人頭大体6万から7万くらい。
宿や借りる車、飛行機の時間帯によってはまだ安くすることは可能だと思います。
機材について
シクロクロス東京に参戦した際は極力現状の姿のまま参戦しようと思いノンカットのライザーバー、ホイールはクリンチャーで挑みました。
『前回用意したパーツもあるし多少お金をかけてもいいだろう』
と軽い気持ちで
- ドロップハンドル(ENVE)
- ブレーキレバー(SRAM)
- PhillwoodのFix/Freeトラックハブ(チューブラー)
という需要も使い道も殆ど無いであろうホイールを新たに組むという暴挙に出てしまい結局かなりの出費に、、、。
練習など
レースが一番の練習だと思うものの北海道でAJOCCのシクロクロスレースと言えばたったの二戦のみ。
さらには仕事の都合で一戦しか参戦出来ないという事で、出張先で仕事が早く終わった際にはランニングをしていました。(本当は自転車に乗りたいんですが)
ランニングについては少しずつ走れる距離も伸びてきて段々と楽しくなってきたので、また別の機会にまとめてみようと思います。
他には『豊平川サイクルサーキット』にて北海道シクロクロス界のレジェンドに、8の字やスムーズな担ぎ等々ティムジョンソン仕込みのノウハウを教えていただきました。
実際この練習はかなりためになったし、ギア比を見直すきっかけにもなったので大変に有意義でした!ありがとうササーキー!
実際のレースにも出ましたが詳細については前回のエントリを参照のこと。
いざ野辺山へ
11月24日7時半発の便に乗るため家を出たのはまだ真っ暗な朝5時半でした。
この日の札幌の気温は氷点下。
野辺山の天気予報を見ても氷点下。。。
空港でみんなと合流して定刻通りにテイクオフからのランディング。
ハイエースを借りる
荷物を受け取りレンタカーを借ります。
これは送迎用のハイエースだったんですが、こっちの方が借りたハイエースよりロングボディで調子よかった。
今回の旅は男5人+妻2人(うち妊婦1人)の大所帯。
借りた車はハイエースの三列シートのワイドボディなんですが、チャリも載せるともうパンパン。
次回行く事があれば2台借りてゆったりしたいなあなんて。
首都高の洗礼そして中央道へ
なんとか全員の荷物を積み込みいざ首都高バトル!!
産まれて初めての首都高だったんですが、なんですかあれ、、。
右に下りたと思ったら、左から合流したり、、。
東京オリンピックまでになんとかすべきですよ絶対。
ほうほうのていで中央道に合流。
休憩のために寄った談合坂SAで道民は異常に盛り上がりました笑
仲いいなあんたら!結婚おめでとうな!
その後は順調に走り、途中に見える富士山にテンションが上ったりしつつ無事に長坂ICを降り会場である滝沢牧場へさらに車を走らせます。
高速を降り滝沢牧場へ
めっちゃ登る。
野辺山は標高1300mらしい。
手稲山が1023mらしいので、とりわけ札幌のサイクリストにはどのくらいの高さなのかイメージが付きやすいと思います。
そりゃ寒いわけだ。
滝沢牧場付近は雪がチラチラ。
決してなめていた訳ではありませんが野辺山めっちゃ寒かった。
(#野辺山なめてません)
札幌のポップアップ以来でした!お世話になります!!
Raphaの皆さんにご挨拶して、歩いて軽くコースチェックして、黙々と試走している招待選手の走りを見たりして会場を後に。
念願のROCK
晩はずっと行ってみたかった『ROCK』へ。
カレーもビールも美味だったなあ。
翌日レースがなければもっとゆっくりしたかった。
近くのコンビニで翌日の朝食などを購入しホテルへ戻りチームメイトと起床時間などをミーティング。
早めの就寝で一日目終了。
C4(一日目)
駐車場を取らなければならぬという事で宿を出たのは朝の5時頃。
まだ真っ暗でした。
気温はやはり氷点下。(せっかく北海道からきたのに!)
駐車場に着くと既に結構な台数の車がいました。
それからも続々と車が。
大会規模の大きさを感じました。
雪の無い氷点下の寒さは何故かとても寒かった。
全員車から出られません。
試走の時間になりしぶしぶ会場へ行き受付を済ませいざ試走へ。
試走
スタートして最初の舗装区間の直線はギア比1.9ではさすがに軽すぎた印象。
まあ仕方ないので回す。
噂に聞いていた第一コーナー後の緩い登りは登り嫌いの私にとってはかなり苦しい区間でした。
しかしテクニックに乏しい私にとってはここで抜く事は出来なくてもなるべく抜かされない努力が必要と感じました。
その後の泥区間は氷点下という事でカッチカチ。
試走後すぐレースだし天気が良くてもあまり溶けないだろうと判断。
続いてはバギーコース。
やはり泥々ではなくて意外にスピードが出ます。
空気圧を落としすぎていた様で滑りまくって乗りづらくてめちゃ怖かったー。
(フロアポンプ持ってくればよかったと後悔)
シケインのある芝の区間と林の区間は比較的乗りやすいと感じました。
しかしやはり空気圧が、、、。
フライオーバーもいざ登ってみるとなかなかの高さ。
飛び乗りは問題ないにしても降りてすぐ右に曲がって小さい段差を越えるのが自分にとってはなかなかの難易度っぽい。(普通の人は全く問題ないと思います)
それから駐車場脇の細い道を抜けてスタート地点へ戻る。
あれこれ考えてもそもそも実力がないので精一杯走るだけと割り切って、空気圧だけ上げてスタートを待つことに。
いよいよスタート
その後バタバタと用意して招集場所へ。
比較的いい番号のゼッケンをもらっていて、かつ招集に遅れた選手がいたりしてなんと最前列に。(写ってないけど手前にいるはず)
周りの選手がみんな強そうで若干怖気づくわたし。
徐々にカウントダウンされる時計。
3分前
1分前
スタート!
クリートが中々はまらないけどとりあえず回す回す。
途中なんとかはまったものの、案の定第一コーナーまでにズルズルと落ちていく順位。
第一コーナーはなんとか落車に巻き込まれなかったけど、早くも心拍は170くらいまで上がって苦しいのなんのって。
飲食店販売の小さな登りで大渋滞。
どうにもこうにも抜かせないし焦っても仕方ないって事でここで少し落ち着きました。
そこから林を抜けフライオーバーを越えて1周目終わり。
どう見ても前に乗り過ぎ力入りすぎ笑
2周目に入り直線の舗装路で数台、その後の登りでまた数台に抜かされる。
バギーコースや泥区間ではそれほど抜かされた記憶はなかったが、とにかく苦しい。
もう限界と思うけど、力を抜くとまた抜かされるから頑張る。
ただひたすらこの繰り返し。
途中轍にフロントを取られ二度ほど落車もした。
この後落車したらしい。
そして曲がるブラケット。。。
気づけば遠くでジャンの音が聞こえる。
『ああ、やっと終わるのか』
なんてすっかり弱気になってました。
ゴール目前、最終コーナーでインを差してきた選手が勝手に転けて巻き込まれ三度落車。
相手のチェーンリング?で右の太腿からまあまあな流血。
その間にまた数台に抜かされる。
体勢を立て直し、飛び乗って、漕いで漕いで、ゴール。
あとで確認したらリザルトは57/87位。
力の無さはもちろんの事、初っ端から気持ちで遅れていたなと反省。
実力は無くとも明日は気持ちだけは落とさないようにしようと深く心に誓うのでした。
C3ハヤマちゃん
その直後に行われたC3で我がチームから唯一参加のハヤマちゃんはC3に上がって初戦ながらさすがのシングルリザルト。
泥がよく似合う。
C2に上がる日も遠くなさそう。(レースがあれば、、)
食べたもの飲んだもの
久しぶりに合う人やレースを楽しんだりしてて全然写真を撮ってませんでした。
辛うじてカメラロールに入ってた初日食べたものなどを。
手前にルイゾン、フライオーバー越しに八ヶ岳。
この感じがとてもよかった。
盆栽さんのところでコーヒーとブラウニーを。
大きなウインナーが入ったミネストローネは最終的に3杯も頂きました笑
右のビールは大阪のMARCAさん。何杯飲んだだろう、、、
エスキーナさんのカレー!ご飯で食べたかった!
NOBEYAMA NIGHT CROSS
結局丸一日レースや食べ物(主にビール)を堪能してから、もう一つのメインイベント『NOBEYAMA NIGHT CROSS』に参加してきました。
レース会場から自転車で5分ほどの位置にある八ヶ岳ふれあい公園に常設されているCXコースで開催される文字通り夜のシクロクロスレース!
暗くなって徐々に集まってくる感じや途中の遊び心に溢れるギミックは我々ピスト上がりにとっては心地よい空気。
もちろんガチで走るけどやり過ぎないみたいな。
(FAST FRIDAYでもDustinが『やり過ぎはだめ楽しもう』って言ってたし)
アットホーム?な雰囲気だったけどティム・ジョンソンいるし!
私といえばルマン方式スタートで最初に置かれた場所から動かされた自分のチャリをなかなか見つけられずに真っ暗一人旅で余裕の最下位。
くそ!
でも周回するたびに暖かく酒を振る舞ってくれて寂しくなくて楽しかったー!
その後Blue Lugとそのホーミーの方達と焼肉店へ行きまして。
ニセコのプレステージ以来に合う方や、鹿のチル?なんかについて楽しくおしゃべりをして解散。(あんなにcuteだったケイトが次の日1位取ってるなんてこのときはまだ知る由もなかった)
翌日に備えます。
C4(二日目)
今回の旅はチームメイトのカズマとツインの部屋に宿泊していたんですが、さすがに疲れていたのか目覚ましが鳴っても全然起きなかったカズマ。
可愛いやつです。
昨日よりは幾分かスタートが遅かったため気持ち遅めの集合。
外は雪こそ降っていないものの放射冷却からか昨日より寒い!
チェックアウトして出発!!
二日目の試走
現地に到着し二日目の試走へ。
案の定カッチカチで昨日のレースの轍が残ったまま凍っててやっぱり怖かったので一周でやめました。
天気予報的にもレース開始頃にはもっと溶けてるはずだしあんまり今走っても意味がなさそうと思ったので。
車に戻り空気圧を調整してレースに備えます。
昨日よりは余裕を持って準備を済ませ点呼へ。
ゼッケンは650番。
半分より下の位置からのスタート。
二日目スタート
スタート位置的にこれは焦っても仕方ないと悟り妙に落ち着きました笑
そしてスタート。(写ってません)
最初のコーナーに入った眼の前で落車発生。
なんとか巻き込まれずにレースを続けます。
コースに入ると気温と日差しのお陰で昨日より泥多め。
(月形よりはだいぶ軽め)
あんまり硬いよりはこっちの方が走りやすいかなって事で、昨日よりは冷静にでもペースは落とさず踏ん張りました。
長い登り後の泥区間で本当は乗りたかったんですが、前でフラフラ走られたりしてもかわすスキルもないし、前日のC2でカンチに泥が詰まって走れなくなってるのを見ていたのでまよわず担ぎ。
実際この区間では抜かされる事はなく抜かした方が多かったと思います。
幸いにしてラン練習が多く走る事には抵抗が無かったので躊躇なく走れたのが良かった!
そんなこんなで、特別抜かされる事もたくさん抜くこともなくレースを展開しゴール。
46位/81位と相変わらず平凡なリザルトでしたが、スタートした時より前にいたので昨日より達成感はありましたね!
もう少し速くゴールしていれば辻啓氏にチームで撮ってもらえてたっぽいのが悔しいのですが、これが今の実力。
次回こそはと胸に誓いました。
二日目のハヤマちゃん
大きな怪我も無かったので、そのままC3ハヤマちゃんの応援。
善戦するも表彰台には一歩及ばず。
砂浜でランニング練してるらしいので次のお台場では表彰台かな?
C2観戦もそこそこに帰路へ
その後二日間の泥をしっかり洗車して着替えて荷物をまとめてからC2の観戦。
高速の渋滞がヤバそうだったのでRaphaの皆さんや絡んで頂いた方々にご挨拶して早めに野辺山を後にしました。
さらば野辺山。
高速に乗り込んで談合坂SAで再び休憩するも、そこから鬼の様な渋滞。
本州の渋滞エグ過ぎ。
からの首都高バトルだったんですが時間的にフライトに間に合うかヒヤヒヤしてました汗
結局飛行機がたっぷり一時間以上遅れて事なきを得たんですが、遅れてなかったらかなりバタバタだったんだろうな、、。
欲を言えばもう一泊したかったですね、エリートも観たかったし!
遅延しまくって若干殺気立った満席の飛行機に乗り込みテイクオフからのランディング。
到着した北海道は氷の世界。
家に到着して荷物を上げた時には既にてっぺんを越えてました。
これにて大人の修学旅行終了。
ただいま現実。
終わってみて
終わってみれば、行くかどうか悩んでたのがアホらしくなるくらい楽しかった!
会場の雰囲気や八ヶ岳の山々の景色も最高だった!
フードもビールも美味しかった!
北海道では体験出来ない国際レベルのレースも体感できた!
自分のレース結果だけで言えば全然ダメだし次に行くとなればもっと上のリザルトを狙うつもりですが、単純にチームで遠征してワイワイガヤガヤしにまた行きたい!
そして今回絡んで頂いた方もそうでない方も、是非夏のいい時期に北海道に自転車を持って遊びに来てほしいし、なんなら最北のAJOCCレースにも参加しにきて欲しいなんて。(C3から上は成立するか微妙ですが、、)
今年の東京CXからお世話になりっぱなしのRaphaの方々、またNB君をはじめとしたBlue lugの方々、本当にお世話になりました!ありがとうございました!
写真からウェアの預かりまでサポートしてくれた新妻さやかと、重いお腹で寒い中たくさん応援してくれた妊婦ひとみにも最大限の感謝!!
北海道のCXシーズンは早くも終了してしまいましたが、『Snow CX』や『Snow Track Cross』(世界初?)なんてのも面白いかもしれないので、また面白いネタがあれば少しずつ発信していけたらと思っております。
それではまた近々~