どうもHOSHです。
北海道では来月末に迫ったシクロクロス開幕ですが、2018-2019シーズンからAJOCCのカテゴリー残留基準がポイント制に変更になるそうなので、これまでとの違いやメリット・デメリットについてまとめてみようと思います。
※混走の解釈などについて誤りがあったため追記(2018/8/22)
昇格についてはこれまでどおり
残留基準について説明する前に昇格についておさらいします。
AJOCCのサイトを確認してみるとカテゴリー間の昇格については以前のままの様です。
出走人数 | 昇格人数(C1) | 昇格人数(C2,C3) |
---|---|---|
10人未満 | 昇格無し | 昇格無し |
10~19人 | 1名 | 1名 |
20~39人 | 1名 | 2名 |
40人以上 | 2名 | 3名 |
レースの出走人数によって昇格人数が増減します。
また、出走人数が少なかった場合のために下記の様な特例もあります。
出走が5~9名だった場合は2勝することで昇格
混走だった場合は?
上記のとおり出走人数が5名未満だった場合は昇格することはおろか特例措置にも該当しません。
ただし、AJOCCでは『C3+C4』や『C2+CM1』など参加人数によっては複数カテゴリーの混走を認めています。
※混走についての解釈に誤りがあったため後日まとめます。(2018/8/22)
たとえば『C3+C4』の混走で10名以上の出走者がいれば、優勝することでC2へ昇格することができる様です。
ちなみに『C2+CM1』などマスターズとの混走の場合については特に記載がありません。
出走が少ない場合、混走は出来るが昇格はしないということでしょうか?
また、ポイントは別々に付与されるのか競技規則を読む限りでは不明です。
例:『C3+C4』の混走で優勝⇒C2へ昇格
残留はポイントによるランキング制
いよいよ本題。
ブログのタイトルにポイント制とありますが『獲得ポイントによるランキング制』が正しいです。
2018-2019残留基準について
AJOCCの競技規則によると、各カテゴリーごとにAJOCCポイントランキングを公表し下の表の基準に従ってシーズン終了後にカテゴリー残留の判断をする様です。
カテゴリー | 残留基準 |
---|---|
C1 | 260位以上 |
C2 | 300位以上 |
C3 | 400位以上 |
CM1 | 150位以上 |
CM2 | 250位以上 |
CL1 | 1戦以上出走 |
- 同ポイントの場合は、①平均獲得ポイントが高い順 ②最高獲得ポイントが高い順で順位を付与する。
- 上位カテゴリーへ昇格した際、保有していたポイントは移行されない。
- 残留基準順位で複数の選手が同順位となった場合、その選手全員が残留する。
- 残留基準は、最終戦後のカテゴリー昇格処理後のランキングをもって行う。
- CL1についてはランキングによる降格は行わず、1シーズン以上出走がない場合のみ降格となる。
シーズン中に昇格した場合
シーズン中に昇格した場合はランキングの順位に関わらず昇格したカテゴリーに残留し、次のシーズンもその昇格した先のカテゴリーで出走できます。
これは今まで通りですね。
ポイントテーブル
すべてのカテゴリーで同様のポイントテーブルが適応される様です。(AJOCCサイトより)
出走人数が一定数を超えるとポイントの倍率が変わるため、ビッグレースで上位に食い込めば食い込むほど残留の可能性が高まる様です。
出走人数 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1〜19人 | 28 | 20 | 15 | 12 | 10 | 8 | 6 | 5 | 4 | 3 |
20〜39人 | 42 | 34 | 28 | 24 | 21 | 18 | 15 | 13 | 11 | 10 |
40人〜 | 56 | 47 | 41 | 36 | 32 | 28 | 25 | 22 | 20 | 18 |
出走人数 | 11位 | 12位 | 13位 | 14位 | 15位 | 16位 | 17位 | 18位 | 19位 | 20位 |
1〜19人 | 3 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | – |
20〜39人 | 9 | 8 | 7 | 6 | 6 | 5 | 5 | 4 | 4 | 4 |
40人〜 | 16 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9 | 9 | 8 | 8 |
出走人数 | 21位 | 22位 | 23位 | 24位 | 25位 | 26位 | 27位 | 28位 | 29位 | 30位 |
20〜39人 | 3 | 3 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
40人〜 | 7 | 7 | 7 | 6 | 6 | 6 | 5 | 5 | 5 | 5 |
出走人数 | 31位 | 32位 | 33位 | 34位 | 35位 | 36位 | 37位 | 38位 | 39位 | 40位 |
20〜39人 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | – |
40人〜 | 4 | 4 | 4 | 4 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
出走人数 | 41位 | 42位 | 43位 | 44位 | 45位 | 46位 | 47位 | 48〜60位 | 61位〜 | |
40人〜 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 |
ビッグレースになるほどポイントアップ!(上限あり)
ポイント制によるメリット・デメリット
メリット
活発なレースが期待できる
ひとつでも順位がよい方がより多くポイントを獲得できるので、従来のチケット制よりも活発な順位争いがありそう。
地方をめぐって細かくポイントを稼げる
シクロクロス激戦区ではなかなかポイントを稼げない方でも、地方に行けばコツコツポイントを稼ぐことができるかも?
最終戦まで熱いレースが展開される
従来のチケット制では最終戦ともなれば、どう考えても残留が絶望的な選手はDNSしてしまうような状況でもポイント制ならギリギリまで熱いレースが繰り広げられるかも?
デメリット
レースが少ない地方に住んでいると残留が困難か?
従来どおりといえば従来どおりですし、このポイント設定が適正な値であれば問題ないです。
しかし、これまで1/4(25%)以内の順位に一度でも収まれば残留できたところが、地方の少人数のレースで得られるポイントが大人数のレースと比較するとかなり少ないため、より多くのレースに出場しなければ残留できないという状況になることも十分に考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
AJOCCの競技規則からポイントによるランキング制の部分のみを抜粋して紹介しましたが、理解できたでしょうか?
もしかしたらわたしの解釈が間違えている可能性もあるので、必ずご自分でもAJOCCの競技規則も確認してみてください。
もちろん検討に検討を重ねて、このポイントを算定したとは思いますが、実際に蓋を開けてみないと、どのようになっていくかわかりませんねー。
ルールだけをみると地方のシクロクロッサーには少々残留が厳しいのかな?といった印象です。
しかし本州などシクロクロスが盛んな地域ではより活発になりそうな仕組みだし、地方民もたくさん遠征すればいいことなんですよね、きっと!
まあ、わたしは残留以前にまずは昇格しないとなりませんが、、。
北海道シクロクロスについてはこちらの記事もどうぞ。