2015年も折り返しに差し掛かろうととしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
前々回のエントリー(2014年8月22日だってw)がクリオネライドで、その最後に『雨の中ロングライドに誘われた、、、』みたいな締め方をして、そこからどっぷりとロードバイクにハマってしまった事実は、もはや年一更新と言っても過言ではないこのブログをわざわざ覗きにくる物好きな皆様には説明するまでもないと思いますが、知らない方は私のIGアカウントとNWCTのFBページあたりをチェックするとブログを更新していなかった間のことが分かるかもしれません。(しかしながらラーメンの写真しかないかもしれません)
『6月の19.20.21日ってあいてる?』
このイベントに参加するきっかけは、NWCTのチームメイトであるササーキーからの一言からでした。
なんとなくRaphaのイベントがあるのは知っていたのですが、ロードをはじめて一年未満の私がまさか声をかけてもらえるとは!!
嬉しくてすぐに予定をチェックし参加できる旨を伝えました。
Rapha Prestige とは?
さてRapha Prestige Nisekoとはなんぞや?
以下引用
RAPHA PRESTIGE – イントロダクション
Rapha Prestigeはレースではありません。サポートは無く、立哨もいない魅惑の地を行く冒険です。仲間との絆、そしてロードライディングの苦痛を引出すようデザインされ、ルールは簡潔明快にしてコースはタフな設定。チームの目標はフィニッシュを果たすこと。それも、全員が一緒に。2015年6月20日、北海道はニセコにて開催します。ルート
160km 3,000mUP - 変更の可能性あり
Rapha Prestige(旧名Gentlemen’s Race)が今回舞台に選んだのは北海道、ニセコ。世界中のスキーヤーが憧れる北の大地が、ライダー達の試練の場になります。国内屈指のロンググラベルを含む、雄大な北海道のルートを走破することが求められます。コースは大会の48時間前に出場チームに通達されます。ルールと備え
ロードヘルメットとドロップバーのロードバイクに乗ること。TTヘルメット、TTバーは禁止します。荒れた路面での安定性やパンクのリスク低減のため、25mm幅のタイヤを推奨します。ホイールも堅牢なアルミ製、クリンチャータイヤのセットアップをお勧めします。チームは必ずGPSデバイス(Garmin等)、配布されるキューシート(ルート概略図)を参照して走ること。チューブや補給食、工具など、自分たちで難局を解決できる備えを持たねばなりません。チーム
1チームは5名での構成が必須となります。最大15チームまで参加いただけます。男女混成チーム、またRCC会員/非会員の混成チームも認められます。2〜3の、RCCメンバーのみのチーム枠が特別に用意されています。チームの選考はRapha Japanによって提出書類や発信力などを加味して行われ、出場の可否が通達されます。参加費
1チーム20,000円と、チームのローカルの地ビール12本が参加費となります。また、ライド後の夜に予定されているアフターパーティの費用は別途現地でのお支払いとなります。参加が確定したチームには、Rapha Japanよりお支払い方法をご案内いたします。
さらに前身となるイベントGentlemen’s Raceの動画も貼っておきます。(NWCTも参加した京都)
なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
要約すると、、、
グラベル(未舗装路)を含む総走行距離160km、獲得標高3,000m以上というひたすらにタフなコースをドロップバーのロードバイクに跨った5人一組のチームで怪我と弁当自分持ちで12時間の制限時間内にゴールまで辿り着く。
そしてゴールしたら各地から持ち寄った地ビールとブリトーで共に走った仲間、そして他のチームと乾杯!!
そんなイベント。
正直160kmも3000mの標高も、ある程度走ったことがある人間なら時間をかければそれほど難しい距離ではないと思います。
しかしグラベルというやつが中々にして曲者で、砂利の深いところ浅いところ、草が生い茂る場所やら枝が落ちている場所、そして当然アップダウンもある。
想像できるでしょうか?
砂利の深い上り坂をタイヤ幅の細いロードで登る。
逆に砂利の急斜面を足の固定された自転車で下る。
さらにそんな区間が約40kmもある。
当然、切り立った砂利によりタイヤは裂かれる、リム打ちし結果パンクもする。
砂利に足を取られ簡単に落車する、それも一度や二度ではない。
過酷な状況を数え上げればきりがありませんが、いくら想像しても実際に経験しなければどれほど過酷かを実感することは出来ないと断言できます。
そんな普通の生活、普通の舗装路だけでは経験の出来ない苦しくも楽しい貴重な体験を仲間と共に共有することの出来るそんなイベントだと私は思いました。
前日
前置きが長くなりましたが、ここからは私や参加者および関係者がUPしたと思われる
のIGのハッシュタグやNWCTのフェイスブックページ(ササーキー撮影)の写真を引用して綴っていきたいと思います。
(不都合があればご一報ください)
Rpha Prestige自体は6月20日に開催だったのですが、ホストチームという事もあり前日に集合出来るメンバーは前日19日の昼ごろに現地に集合しました。
ファーラーのゾイルンが北海道に!!
そして、早く到着していたチームとライド!
天気予報とは裏腹に日差しが強く気温も高かった!
実はこの日まで北海道の気温は例年と比較しても決して高いとは言えず 、日中でも半袖になることを躊躇われるほど寒かったのですが、この日から突然に初夏の陽気に!
しかし正直道民には厳しい暑さでした、、。
思いの外ハードなライド後、日差しも傾いてきた頃に、、、
我がチームのエース直々にチェーン周りを清掃してくれました。
『これで2段くらい軽く感じるんですよ』
とはエースであるジェイの言葉。(手つきも某おやっさんと遜色ないレヴェル)
実際に当日も相当軽く足が回りました!
Prestige当日
そして当日。
ホストチームでありコースを引いたササーキーを含む我がNWCTの出走順は最後から二番目。
ブリーフィングの際に余裕の私服だったのは我々だけだったかな?w
札幌に引っ越してきた彼もオリンピアンを含むオージーチームの助っ人として参戦。
オリンピアンは綺麗な方でしたがボーイフレンドと参加でしたね!残念!
着替えてパシャリ!
このチームキットのデザインもササーキーによるもの。
左右非対称のアームウォーマーも好評でした。
そんなこんなで、いよいよスタートです!
まずは平地区間をひた走ります。
New Team Kitで揃って走るのは実は初めてだったので否が応でもテンションがあがります!
ちなみにソックスもお揃いです。(ハヤマちゃんだけ色違い)
謎のダチョウ牧場でお約束を、、、。
平坦区間が終わりいよいよ第一グラベルです。
登りで一度止まってしまうとリスタートは中々難しいです。
押して歩く事もしばしば。
トラブル発生
一つ目のグラベルがそろそろ終わるかというところで、落車してしまった私。
『あーあ転んじゃったよ~』
なんて思ってブラケットを持つと違和感が、、、。
—————————–なんかハンドルがグラグラする。
実は交換したばかりのおニューのカーボンハンドルだったのですが、ひと月も持たずにクラックが入りました。
怪しい中華はダメですねやっぱり。
落車したのでみんなから少し遅れて第一グラベル通過。
ハンドルがおかしい事をチームメイトに伝えると、色々と案を出してくれました。
最終的に上ハン部分を持ってる分には特に影響がないこと、フロントブレーキだけは普通にかけられる事などから下りで無理をしなければなんとかなるだろうという事でそのままスタートしました。
グラベル直後。
左だけブラケットを持っていないのはそのためです。
これも持ってませんねw
普通になんとかなるだろうと思っていたんですが、これが中々に辛かった。
まずダンシングがままならない。
軽い登りも右手ブラケット、左手上ハンという気持ち悪いダンシングしてましたw
あまり得意ではない下りも前ブレーキしかかけられずドキドキしながら下ってました。
第二グラベル
そんなこんなで再びオンロードを走り、お待ちかねの第二グラベル、、、。
この第二グラベルは相当なアップダウンを含む約30km(!!)の道のり。
コースを知っていたのもあり中々のハイペースで進んでいた我がNWCT。
ここで前にスタートした数チームの集団に追い付きます。
序盤は比較的浅めの砂利で緩い登りだったと記憶していますが、この辺りから徐々にパンク修理をしているチームが目につきました。
あの暑さでパンク修理、さらには携帯ポンプで空気を入れるのは相当消耗したと思います。
タイヤはグラベルキング一択
さて今回NWCTは全員Panaracer GRAVEL KING26Cで統一して臨みましたが、終わってみればササーキー一人が2回パンクしたのみという結果に。(多いチームは10回とか)
運の要素もあるとは思いますが、恐るべしGRAVEL KING、、、。
(オンロードもグリップするし、重量も軽めなので本当にオヌヌメです)
辛かった下り
第二グラベルに入ってはじめのうちはチームでまとまって走っていたのですが、ハンドルの都合上下りであまりスピードを上手くコントロール出来ない私はチームメイトより少し距離をおいて走りました。
追い付いては離れ、追い付いては離れ、一人で転けて、また転けて、、、。
それを幾度か繰り返した頃にはすっかり一人旅にw
前に他のチームがいても道幅が狭いうえにかわそうとして下手にハンドルを切ると砂利に足を取られてまた転ぶ。
前を走る人が足を付いたら必然的に自分も止まらなければならない。
そんな状況の繰り返しで我慢の走り(歩き?)が続きました。
そしてついにチームに合流!
本当に辛かったので本当に嬉しかったなあ。
実はJBの下は涙ぐんでましたよ。
同じく一人旅だったちゃんぬさんを交えてのお約束を挟みつつ。
その後ふざけるハヤマちゃん。
ところどころでバラけたりもありましたが、無事にグラベル通過!!
チェックポイント通過
舗装路の素晴らしさを噛み締めつつチェックポイントを目指しました。
そして到着。
疲れすぎて何撮ってんのか意味不明ですが、このCRANKとFREIGHT BAGGAGEのコインケースはお気に入りです。
ちゃっかりLouisonのアカウントにも写り込ませて頂いて光栄です。
ボトルを満タンにしてリスタート!
途中道民のコンビニセイコーマートで補給しました。(近くのLAWSONで補給しているチームが多かったのですが、損してますよ!)
オンロード山岳区間
ここからはオンロードで3つの山を越える区間。
補給も済ませて、ボトルも満タン、補給食も背中に入ってるし後は多少辛くとも何とかなるでしょと思っていたら大間違いでした。
まず蘭越から新見温泉に至る約14kmで約750m登るという、最初の山が本当に辛かった。
グラベルで想像以上に脚を使っていたらしく、まあ登らないこと登らないこと。
木々に囲まれ直射日光こそ、それほどでは無かったのですが無風で気温も高くかなり消耗しました。
この登りいつ終わるんだよ、早く終わってくれよとそればっかり考えて登る事約1時間(stravaによると)やっとこさ仲間に追い付きます。
ここからは、徐々に終わりが見えてきたからか途中の補給が良かったのか、謎の力が湧き上がり不思議と脚が回りました。
辛い登りもくだらない会話をしながら登りましたねw
まだ雪の残るパノラマラインのDHは最高に気持ちよかったです!
五色温泉で記念撮影なんかもしましたが、この頃になると本当に終わるんだなーと少し切なくなったり。
五色温泉の幻想的な景色を横目にゴールへと向かいます。
幾度かの登り、幾度かの下りを経て徐々にゴールが近付いてきました。
そしてゴール!
最後の登り坂はマジふざけんなってくらい容赦なかったんですが、みんな自然と笑みがこぼれてましたね。
ゴール!!
この時飲んだクラシックの美味しさったらもうね!
このエントリーを綴りはじめて実に4日くらい経過していて、さらにはRPNからはたっぷり一週間以上空いてしまったわけですが、なんだかとても前の出来事の様な気もするし、でも写真を見返せば昨日の事のように感じるとても不思議な感じです。
ロードに乗り始めて一年にも満たない自分が諦める事なくキチンと完走することが出来たのは月並みだけど間違いなく仲間のおかげだと思います。
バイクのメンテはもちろんいつも先頭を引いてくれたジェイ。
さっき補給したから大丈夫だよと言っても食べなきゃダメだと繰り返し言ってくれたハヤマちゃん。
ハンドルのクラックが分かった時に色々案を出してくれたヤマダさん。
チームキットのデザインからコース設定、さらには写真撮影も欠かさなかったササーキー。
誰一人が欠けても私の完走は無かったと思います。
それとNW婦人部のサポートも忘れてはいけません。
実は今回のイベントにあたって当日の朝食と途中の補給食は婦人たちが炊飯器持ち込みでおにぎりを握ってくれました!
これがまた美味しくて!途中で食べた梅のおにぎりがまた良かったんですよねー!
そんな訳で皆さん本当に感謝してます。
ありがとうございました。
アフターパーティー
そしてからのアフターパーティーも盛り上がりましたね。
アフターアフターパーティーも、、、。
深夜のホテル徘徊も、、、。
朝から晩まで楽しみ尽くしました!
7月に入る前の日差しは暑くとも日陰に入れば涼しい、最高の北海道の最高の初夏にこれまた最高のRaphaの運営の方々と最高の参加者に恵まれて最後まで最高に楽しく三日間過ごす事が出来ました。
参加された方々におかれましてはイベントが無くともぜひ北海道にまた遊びにきて頂きたいと思いますし、私も道外に遊びに行きたいと思っています!
それでは皆様またどこかの道の上でお会いしましょう!!