どうもHOSHです。
みなさんサイクルコンピューター使ってますか?
ロマンあふれるグラベルライドや気軽なサイクリングならともかく、ロードやグラベルロードなら必須とも言えるサイクルコンピューター(以下、サイコン)。
ひとくちにサイコンと言っても
- Garmin
- Wahoo
- Bryton
- CATEYE
などなど、、いろいろなメーカーがあります。
わたしがロードバイクに乗りはじめたとき、周りの仲間はほぼGarmin一択。
なのでわたしも自然とGarminを使っていましたが、数年前に自宅内でまさかの紛失。。。
それほどシリアスに乗ることも少なくなっていたため、No Garmin No Rulesを気取って実はつい最近までサイコンなし生活でした汗
その後グラベルを嗜む様になり、初見の道を進んだりすることが徐々に増え『これはサイコンあった方がいいんじゃないか』状態におちいっていました。
しかし世は大円安時代(政府は何をやっているんだ!)。
Garminのカラー液晶でもっとも安価なものでも税込63,800円となかなかなお値段で二の足を踏んでいたところに現れた新星。
今回はCOROS(カロス)が手掛けるサイコン界のニューカマーCOROS DURAについて紹介していこうと思います。
COROSとは
COROSは、2014年に設立された比較的新しい高性能なGPSスポーツウォッチを中心に展開しているメーカー。
特にランニング、トレイルランニング用のGPSウォッチが人気で、有名なところでは大迫傑選手やキプチョゲなどオリンピックアスリートもサポートされています。
COROSの特長としてまず挙げられるのが、その圧倒的なコストパフォーマンス。
ほぼ同様の機能を持つGarminの機種と比較すると3〜4割ほど安価。
また、もうひとつの特長として、バッテリー性能の高さが挙げられます。
カタログスペックを比較すると全体的にGarminの機種よりも2割ほどバッテリーの持ちがいい模様。
不足している機能は比較的頻繁に実施されるファームウェアのアップデートで解消される充実っぷり。
わたしの周辺でランニングをやっている仲間のCOROS使用率が高く気になっていたところ、
『COROSサイコン作っているらしいよ』という情報を得て気になりすぎた結果、購入に至ったわけです。
COROS DURAについて
COROS DURAはCOROS初となるサイクルコンピューター(サイコン)。
『サイコンはGarminにしとけば問題ないでしょ』状態を打破すべく(?)、COROSが打ち出してきたのは120時間という圧倒的な稼働時間。
COROS DURA本体にはソーラーパネルが搭載されていますが、この120時間にはソーラー充電を含んでいないというから驚き。(より高精度なGPSモードにしても70時間)
ディスプレイは反射型MIP(メモリインピクセル)という方式を採用。
簡単に説明すると液晶のドット毎に独自にメモリを持つことで、表示内容が更新されない限り電力の消費が抑えられる技術。
また、反射型という外部光(太陽光や室内光)を利用する方式で、明るければ明るいほどディスプレイが鮮明に。
ちなみに直射日光で1時間ソーラー充電すると2時間稼働時間延長するのだとか。
ディスプレイはタッチパネル方式を採用しつつも、アップルウォッチのリューズのような押せるダイヤルボタンと物理ボタンを備えており、操作性にも隙のない作り。
おもな特長についてはこんなところで実機を見ていきましょう。
外箱はiPhoneの様なややザラッとしたマットな質感で特に安っぽさは感じられません。
白飛びしちゃってますが内側の箱を取り出すとこんな感じ。
“EXPLORE PERFECTION”はGPSウォッチなどにも記載されているので、きっとCOROSのスローガン的な感じ。
サイズは 縦99.5 x 横60.8 x 厚み15.7mmと結構存在感があります。
重さは102g、この辺りはGarminに軍配があがりそう。
箱の底にはマウントとハンドルバーの太さによって使うシムが。
マウント形状は潔く完全にGarmin互換。
Garminユーザーなら簡単に導入できますね。
COROS DURAマウント自体の重量は54g。
少し前のモデルだと思いますがGarminは35gと重量面ではGarminに軍配。
ただしサイコンを装着したときに風の抵抗が少なくなるような形状のため、一概にどちらが優れているかの判断は難しそう。
充電については当然USB-C。
結構長めなUSB-Cケーブルも付属。
いよいよ本体を触っていきます。
主要な言語はしっかりカバーされておりもちろん日本語も!
物理ボタンは2つ。
基本的に決定はツマミをプッシュ、キャンセルは下のボタン。
基本的に上の画像の様に操作を教えてくれるので悩むことはあまりなさそう。
COROSのアプリをダウンロードしておきましょう。
アプリの操作方法については割愛しますが、DURAとのペアリングはQRコードで簡単に完了。
あっさりペアリング完了!
ペアリングが完了したので試しにBluetooth経由でファームウェアのアップデートを試してみましたが結構時間がかかりました。
DURA単体でもWi-Fiに接続することができるので、そちらからアップデートした方が早いかも?
サイドのダイヤル式ボタンでスクロールしているところ。
ダイヤルはかなり柔らかい感じでクリック感みたいなものはありません。
グローブを履いたりして操作することを考慮して柔らかめに作られているのかも?
タッチパネル操作しているところ。
さすがにiPhoneの様なスルスル動く感じはないですが、そこまで反応が悪いということもない感じ。
ちなみに導電性の素材を使ったグローブでなくてもタッチパネルが使用できました!
盗難防止のアラームを設定することもできるので、軽いコンビニ休憩なども少し安心かも。
- ソーラー無しで120時間稼働
- 1時間の直射日光で2時間稼働延長
- 反射型MIPディスプレイ
- タッチパネル&物理ボタン
- マウントはGarmin互換
COROSアプリでできること
すでにGPSウォッチをお使いのかたは当然という感じだと思いますが、アプリがとても使いやすいです。
アクティビティごとにサイコンに表示する項目を選択できたり。
カスタマイズできる部分が非常に多くて機械音痴の方はちょっと疲れちゃうかも?
ただ、サイコンに表示する項目をかなり細かく設定でき、選ぶとアプリ上に反映されるのでかなりわかりやすい作りになっています。
あらかじめ保存しておく地図をダウンロードしたり。(出先でも大丈夫)
Stravaなんかのサードパーティアプリとの連携を管理したり。
連携するとサードパーティ製のアプリで保存したルートが自動的にアプリに入ってきます。
このあたりの『え?もう入っちゃったの?』なシームレスさには正直驚きました。
あとはデバイスに同期をタップすれば一瞬でDURAにルートが入りライドの準備は完了。
- アクティビティ毎の表示設定
- 地図のダウンロード
- サードパーティアプリとの連携
- ルートの作成、管理、同期
- 他にもあり過ぎて説明しきれません、、
COROS DURAでライドしてみる
というわけで、自分で作成したルートでサクッとグラベルライドに出発!
早速ですが2.7インチのディスプレイが大きくていい感じ◎
反射型MIPディスプレイについて正直あまり期待していなかったんですが、これが非常に見やすくて感動しました。(ライド中の写真でもわかるはず)
iPhoneのバックライトを最大にしたときのような鮮やかな感じではありませんが、直射日光でも沈むことなく常に安定して見えるのは自転車に乗って使うものとしては理想的。
ちなみに設定で明るくすることも。
競合機種のGarmin840Solarと比較するとおそらくディスプレイが縦長なので、進行方向をより遠くまで表示できる分、ナビゲーション力(りょく)は高いと思います。
GPSのモードも標準(120時間持つ方)に設定していますが、曲がり角のお知らせも特に遅れることもありませんでした。
ただ今回はわたしの定番ルートということもあるので、ナビゲーション性能についてはもう少し使い込んでみる必要があるかも。
ちなみに上部の何も表示されていない部分はソーラーパネル。
何も知らないと頭でっかちみたいな印象も受けますが、1時間直射日光浴びれば2時間稼働時間増えると思えば可愛いもの。
やや登り区間に到達したので標高や傾斜のわかる画面にしてみました。
このあたりはGarminにも普通にあると思いますが、COROSにもしっかり用意されています。
写真はありませんが、ペアリングしているスマートフォンの通知もリアルタイムでサイコン上に表示されます。
重めなメールとかだと萎えますが、レース中のあの人に直接メッセージを届けられるなんて使い方もできるかも。
余談ですが、今回あえてGarminのマウントを使っているのは拡張性の高さから。
というのもわたしの乗っているTop Stone Carbon 3LはSmartsenceというシステムが組み込まれており基本的には前後のライトが取り外せない仕様。
このため、どうにかしてライトを装着しなければならずGarminマウントに装着できる下の様なものを使っています。
このあたりはGarminも純正で対応してるわけではないので仕方ない気もしますが、付属しているマウントに拡張する余地が全くありません。
GoProやライトのマウントが欲しかったら社外品使ってねっていうスタンスなのかもしれません。
暗めのグラベルで撮影したので手ブレ&ピンボケしてますが、あえてルートを外してみたところ。
結構ウザめなビープ音でルートから外れたことを知らせてくれます。
そしてカーナビくらいのスピード感で新たなルートを提案してくれるので、所見の道でコースから外れたらとりあえず一旦止まればルートを見失うこともなさそう。
ちなみに地図に関してはGoogleマップと連携しているらしく(そもそもAndroidベース?)混雑状況や通行止め情報により最適なルートを提案してくれるとかなんとか。
このあたりについてはもう少し使い込んでみないと何とも言えませんが、今のところ普通に使えています。
そんなこんなであっという間に帰宅。
ナビゲーション終了を選択すると、、
一瞬で走行データがCOROSアプリやStravaなどの連携アプリにアップされます。
これが本当に一瞬で、バイクを家に入れてジャージを脱ぐ前にKudos(Stravaで言うところのいいね)の通知飛んできましたw
- 縦長2.7インチディスプレイの見やすさ◎
- スマホの通知も確認できる
- ルート逸脱時の通知とルート変更
- 爆速でログを同期
COROS DURAのバッテリー性能
上の写真が11月23日にライドした際のデータ。
バッテリーの持ちをウリにしているだけあって?ライド毎にどれだけバッテリーを使ったかあとで個別に確認できます。
10月21日(購入してすぐ):満充電 ⇒ 100%
—– 5日間放置(約-5%)—–
10月26日:1時間程度のライド ⇒ 92.3%(-1.6%)
—– 約一月放置(約-30%)—–
11月23日:2時間弱のライド ⇒ 65.4%(-3.0%)
各ライドの間には一度も充電しておらず、室内のそれほど日当たりもよくない場所に置いていてこんな感じ。
ざっくり換算すると、、
- 暗所に放置して1日あたり約 -1 %
- ライド1時間あたり約 -1.3 〜 -1.8 %
おそらく接続されているスピードセンサー、ケイデンスセンサー、心拍計、パワーメーターなどの数や、途中の休憩時間、信号の多い場所でのライドなどによっても変わってくるとは思いますが。
単純計算で120時間稼働という感じにはなっていませんが、バッテリー性能の高さは言うまでもなさそう。
これに直射日光1時間で2時間稼働時間UPが加われば半永久的に走れるのではないでしょうか。
実際そんなに走り続ける人はラクラン・モートンくらいしか知りませんが、数日間のバイクパッキングやツーリングをやる方にはかなりいい選択肢となるのでは。
まとめ
ランニング用のGPSウォッチで勢いのあるCOROSが手掛けるサイクルコンピューターCOROS DURA。
連続120時間稼働というバッテリー性能の高さと、Garminなどの競合機種と比較して3〜4割り程度の安さが売りでしたが、安かろう悪かろうなんてことは全くありませんでした。
ナビゲーション機能についてはもう少し使い込みが必要かなと思いますが、GPSの感度含めて特に不満はありませんでした。
COROSアプリ上でルートを作成することもできるし、Strava上でルート保存したルートは勝手にCOROS上に同期されてくるのでルートまわりの機能については言うことなし。
説明はしませんでしたが、COROSアプリの地図上で行きたい場所をタップするだけで、現在地から勝手にルートを引いてくれてサイコンにもすぐ同期できる機能は知らない土地を走る際などにはかなり便利だと思います。
前述のとおりサイコンを使わなくなって久しい人間の意見なので、あまり参考にならないかもしれませんが。
とにかくアプリもサイコン本体もUIが優れていて不快に思うことがほぼない。
値段の割に機能が多すぎて逆に困るくらいだと思います笑
最後に持っていたサイコンがGarmin Edge 520だったんですが、もっとライド後にデータをアップするのも、地図をサイコンに転送するのも、もっともっと面倒だったはず。
おそらく最新のGarminやWahooのサイコンであれば当然の機能かもしれませんが、少なくともEdge520とかよりは圧倒的に快適。
なので、もし本当はサイコンを新しくしたいのに頑張って520あたりを使い続けている人がいたら無理せず買い替えた方がいいよと自信を持って言えます。(Garminのセンサー類はそのまま使えます)
また、『サイコン興味あるけど、、』とか『グラベルしか乗りません』みたいな人にもこの快適さをぜひ体験して欲しい。
アマゾンでも購入できますが、楽天にCOROSがお店を出しているのでそこから買うのがポイントもついていいかもしれません。
センサー類がない方はこのあたりも一緒に購入するといいかも