どうもHOSHです。
緊急事態宣言解除に伴って多少落ち着きを見せたように見えるコロナ禍ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
落ち着いたといっても、レースや従来型のグループライドはまだまだ先になりそう。
レースはおろかグループライドも満足にできない自粛期間中ひときわロードレース界隈を騒がせていたと思われる、ZWIFT。
一番普及しているであろうタイヤドライブ式のいわゆる『ローラー台』でプレイしている方が多いように思いますが、実走感を求めて勾配に応じて自動で負荷が切り替わるダイレクトドライブ式スマートトレーナーでプレイしたいサイクリストも多いはず。
しかし、オフシーズンや雨の日くらいにしか使わないのに20万円近くもするダイレクトドライブ式のスマートトレーナーをいきなり購入できる人はわずか。
今回は、そんなスマートトレーナー難民を救うべく登場した低価格ながら必要な機能はすべて盛り込んだダイレクトドライブ式スマートトレーナー『xplova NOZA S』を紹介します。
この記事は『xplova NOZA S』の、
- 外観から組み立て
- 通信方式について
- 実際にZWIFTをプレイ
- サポート体制
などについて紹介しています。
Xplova NOZA Sについて
Xplovaはパソコンメーカーのacer社によるブランドです。
安価ながらコストパフォーマンスに優れた、サイコンなどをリリースしているxplovaが満を持して送り出したダイレクトドライブ式のスマートトレーナーNOZAの後継機種としてリリースされたのがNOZA Sです。
定価で10万円を下回る価格設定ながら、他社の上位機種と比較しても見劣りしないスペックが魅力のダイレクトドライブ式スマートトレーナーと言えます。
ハイエンドスマートトレーナーとの比較
NOZA Sを組み立てる
大きな段ボールひとつにすべての部品が収められており、これがなかなかの重量。
本体の総重量が17kgもあるため当然といえば当然ですが、他社製のものはいずれも20kgオーバーのため良心的。
組み立てには日本語のマニュアルも付属しているため安心。
大きな部品はこの3つ。
フライホイールと呼ばれる回転部分本体と、それを支える前後の脚。
前側の脚はテントの支柱のようにボタン式で高さを調節し、最後にハンドルでガッチリ固定。
前側の脚が調節できるのは、
- 650C
- 700C
- 24インチ
- 26インチ
といった各ホイールサイズに対応するため。
後ろ側の脚はこの様にボルトとナット2本で留めますが、簡易的なボックスレンチが付属してくるため特に工具を用意する必要なし。
ダイレクトドライブ方式ということで、リアホイールではなくNOZA Sに直接カセットを装着する必要があります。
NOZA Sに付属しているフリーボディはシマノ/SRAMのロード11s用なので8/9/10/11 速のSRAM/シマノのカセットのみが使用可能。
ダイレクトドライブ方式のスマートトレーナーを購入する方なら問題ないと思いますが、カセットの装着には当然専用工具が必要です。
NOZA Sの組み上がり
NOZA SでZWIFTを始めるまで
AC100V電源が必要
NOZA SにはAC100V(壁のコンセント)の電源が必要となります。
ACアダプターは内蔵されていないため、このように床に置く必要が。
ZWIFTでフラフラになってコードに引っかからないように注意が必要です。
ACアダプターの差込口は後ろ脚の付け根付近に。
通信はANT+とBluetoothに対応
電源が入ると通信状態をあらわすLEDが点灯します。
通信方式は
- ANT+
- Bluetooth
いずれにも対応しているので、すでにZWIFTをプレイしている方なら問題なく接続できると思います。
MacでANT+接続してみる
まずは、わたしの普段のセッティングであるMacにANT+用のドングルで接続を試みてみました。
すると拍子抜けするくらいあっさりと接続が完了。
ちなみにケイデンスセンサーはNOZA Sに含まれていないため、普段使用しているものを流用する必要があります。(勝手に含まれていると思っていました)
iPhoneでBluetooth接続してみる
せっかくなので、普段はやらないiPhoneでBluetooth接続も試してみました。
はじめ設定のBluetoothからNOZA Sを追加しようとしていましたが見つからず。
何も考えないでZWIFTのアプリを起動し、Bluetooth接続を許可したらこちらも問題なく接続が完了。
ZWIFTで分かったNOZA Sの実力
久しぶりのZWIFTにドキドキしながらバイクにまたがります。
他社製のものと比較してやや軽量ですが、またがる際に変なガタツキなどはなく、がっしりとした安心感が。
これならしっかりと力をかけても問題なさそうです。
ゆっくりと漕ぎはじめると驚いたのはやはりその静粛性。
わたしはこれまで、タイヤで直接ローラーを回すタイプのいわゆるローラー台しか使用したことがありませんでしたが、物理的にタイヤがローラーを転がさないことでこれほど静かになるとは!
これだけ静かであれば、マンションなどの集合住宅に住んでいる方でなくとも家族からのクレームも大幅に減るのではないでしょうか。
また、スマートトレーナーと言えば気になるのが、「画面内の勾配に対応して負荷が自然に変動してくれるか?」というところ。
これについても、ZWIFT内で坂に差しかかった際に突然ガクッと負荷が変わるわけではなく、あくまで自然に負荷が増える印象。
以前サイクルショップで他社のスマートトレーナーを試したことがありますが、それと比較しても全く遜色ない仕上がりだと感じました。
10万円を切る定価ながら、ダイレクトドライブ式スマートトレーナーでZWIFTを楽しむために必要なものはすべて揃っていると言えます。
- 安っぽい感じはなく安心感があった
- ダイレクトドライブの圧倒的静粛性
- 自然な負荷の増減
日本語のサポートが嬉しい
PCや電子機器に詳しい方はともかく、BluetoothやANT+の接続で手こずるのはよくあること。
日本ではそこまでメジャーとは言えない海外メーカーであるxplovaですが、不明なことがあれば日本の代理店であるNCD(日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社)に日本語で問い合わせることができるのが嬉しいところ。
また、NCDのサイト上には簡単なトラブルシューティングやファームウェアアップデートの情報もあり、サポート体制も申し分ないと思います。
まとめ
安価ながらダイレクトドライブ式スマートトレーナーに必要な、静粛性と自然な負荷の増減という機能を十分に備えているNOZA S。
前モデルであるNOZAのレビューなどを見るとややネガティブな意見も散見されますが、後継機種であるNOZA Sではそれらの不安を十分に払拭できる仕上がりになっていると思われます。
TacxやWahooといったメジャーどころのハイエンドモデルと比較すると、ややスペック的に劣っているように見える部分もありますが、ホビーレーサーやこれからZWIFTを本格的にはじめたいという初心者の方には十分すぎるスペックだと感じました。
何より他社のハイエンドモデルより5万円以上も安いのは大きなメリット。
浮いたお金でギアやウェアをアップデートをするのもいいかもしれません。
ダイレクトドライブ式スマートトレーナーの購入を考えているならぜひ候補のひとつにしてみてはいかがでしょうか?