どうもHOSHです。
スマートトレーナー使ってますか?
新型コロナウィルスが日本で流行しはじめて2年以上が経過しましたが、コロナきっかけでスマートトレーナーを購入したという方も多いように感じます。
一方ZWIFTはプレイしてるけど、従来型のタイヤドライブ式のローラー台を使っているという方も結構多いのではないでしょうか?
コロナ禍だからと言ってグループライドやイベントの開催を見合わせるという状況ではなくなってきました(2022年9月現在)が、来るべき冬に向けて室内のトレーニング環境もしっかりと整えていきたいところ。
実走感に乏しく音もうるさいタイヤドライブ式のいわゆる『ローラー台』から『スマートトレーナー』へアップグレードするための最大の障壁はその価格。
でしたが、税抜ながら10万円を切る安さで他社のハイエンドモデルと比較しても遜色のないスペックで話題となったXplova NOZA Sの記事は当ブログでも良く読まれています。
そんな安価で高品質なスマートトレーナーをリリースしているXplova NOZA シリーズから満を持してフラッグシップモデルNOZA Vが発売されました!
今回はコストパフォーマンスに優れたXplovaのハイエンドスマートトレーナーであるNOZA Vの、
- 外観
- NOZA Sからの変更点
- ZWIFTプレイ感
- 特徴や実走感について
などについて紹介していきますので、これからスマートトレーナーを購入したい方やXplovaのスマートトレーナーが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
XplovaとNOZAシリーズについて
Xplovaは台湾のパソコンメーカーacer傘下の自転車用品ブランド。
おもにコストパフォーマンスに優れたサイクルコンピューターやスマートトレーナーNOZAシリーズを販売しています。
NOZAシリーズの比較
XplovaのスマートトレーナーであるNOZAシリーズ。
以前に当ブログでも紹介したNOZA Sは税抜98,000円という価格ながら大手のハイエンドモデルに引けを取らない機能が売り。
2021年末に発売されたNOZA oneはあえて機能を絞ることによりフィットネスに特化したエントリーモデル。(負荷自動調整機能なし)
そして2022年8月XplovaがNOZAシリーズのハイエンドモデルとして発表したのがNOZA Vです。
外観 | NOZA one | ||
寸法 | 615 x 598 x 505 mm | 593.4 x 514.5 x 465.15mm | 600 x 490 x 450 mm |
総重量 | 18 kg | 17 kg | 12.5 kg |
最大出力 | 2,200 W | 2500W | 800 W |
最大傾斜 | 20 % | 18 % | 2 % |
騒音レベル | 58 dB | 58 dB | 58 dB |
他社製スマートトレーナーとの比較
タイトル | ||||||
メーカー | Xplova | Xplova | Wahoo | Tacx | Elite | SARIS |
寸法 | 615 x 598 x 505 mm | 593.4 x 514.5 x 465.15 mm | 600 x 490 x 450 mm | 575 × 750 × 550 mm | 840 × 650 × 550 mm | 558.8 x 558.8 x 304.8 mm |
総重量 | 18 kg | 17 kg | 21 kg | 21.5 kg | 16 kg | 21 kg |
最大出力 | 2200 W | 2500 W | 2200 W | 2200 W | 2400 W | 2000 W |
最大傾斜 | 20 % | 18 % | 20 % | 25 % | 24 % | 20 % |
計測精度 | ± 2 % | ± 2.5 % | ± 2 % | ± 1 % | ± 1.5 % | ± 2 % |
騒音レベル | 58dB | 58 dB | 61 dB | 61 dB | 63 dB | 59 dB |
定価 (税込) | 129,800円 | 107,800円 | 162,550円 | 195,800円 | 132,800円 | 162,800円 |
こうして見ると2年前に発売されたNOZA Sのコストパフォーマンスの高さが際立っていますね。
しかし新しく発表されたNOZA Vは他社製のハイエンドモデルと比較してもトップクラスの性能であることが分かります。
次の段落からは、この表だけでは分からない特徴やNOZA Vのみの機能などについて紹介していきます。
NOZA Vの外観や特徴
これが箱から取り出した状態のNOZA V。
約18kgほどありずっしりと重く感じますが、ここから追加で大きなパーツを取り付けたりする必要はありません。(NOZA Sは前後の足を取り付ける必要があった)
NOZA Sと比較すると、むき出しだったフライホイールが小型になりケース内に内蔵されハイエンドモデルらしくスタイリッシュになった印象。
外観からはわかりませんが、NOZA Sにはなかったケイデンス計測機能を内蔵。
これによりバイクにセンサー類を一切装着することなくZWIFT等でケイデンスも確認できる様に。
NOZA Vは生産を一貫した『Made in 台湾』に変更。
XplovaはAcer傘下の台湾メーカー、このためNOZA Vは徹底した品質管理のもとで生産されているのだとか。
また、嬉しい変更点のひとつとして本体上部にはNOZA Sにはなかった持ち手が追加。
写真では片手で持っていますが、両手で持つことも。
NOZA Sには持ち手がなかったため、ちょっと動かしたい場合にも本体下部の細いところを掴んでみたり、両手で持ち上げたり、、、だったのでこれは非常に便利。
次にNOZA Vの特徴のひとつでもあるゴム脚。
本体の前後に計4個柔らかいゴム脚。
片側2.5°の傾きをサポートしてくれるため両側合わせて5°の傾きに対応するそうです。
本体前方の中央部分には硬いゴム脚。
本体前方左右の脚は折りたたみ式。
これについても毎回たたむ必要はありませんが、家が狭いなどの理由があって毎回スマートトレーナーを片付ける派の方には嬉しいところではないでしょうか。
NOZA Sから引き続きダイレクトドライブ式のため、お手持ちのカセットを本体に装着する必要があります。
一般的なShimanoのフリーボディが付属しているため以下のスプロケットに対応。
- Shimano → 9/10/11/12速
- SRAM → 9/10/11速(12速は別途XD/XDRが必要)
説明不要かとは思いますがカセットの取り付け外しには当然専用工具が必要となります。
なお、対応ハブサイズは【130/135/142/148】。
付属のアダプタを使用することで様々なサイズに対応することはもちろんスルーアクスルにも対応しています。
- フライホイールが内蔵されスタイリッシュに
- ケイデンスセンサーが内蔵された
- 本体上部に持ち手が付いた(両手持ち可)
- 接地面にゴム脚を採用
- 折りたたみ式の脚を採用(コンパクトに収納できる)
NOZA Vにバイクをセット
今回はスルーアクスル仕様のグラベルバイクCRUST BOMBORAをNOZA Vにセット。
スプロケットは11速で一番大きいギアは42Tというサイズですが特に問題なく使用できました。
NOZA VでZWIFTをプレイ
これはNOZA VのACアダプター。
手に持ってみるとそこそこの大きさがあります。
電源ケーブルはかなり長く、正確に計測してはいませんが3〜4mほどの長さがあるため、コンセントが近くになくてもほとんどの場合延長コードなしで使えると思います。
電源スイッチなどはなく、本体後方にアダプタを接続するとNOZA Vの電源が入ります。
今回はiPhone上でZWIFTを起動し、センサー類を選択する画面へ。
ちなみに今回セットしているバイクには一切のセンサー類が装着されていない状態。
NOZA Vではケイデンスセンサーが内蔵されたため、バイクをセットしただけでZWIFTをプレイできるはず。
パワーソースというアイコンをタップするとすぐにNOZA Vが認識されました!
しっかりとケイデンスセンサーも認識されていますね。
機械やコンピューターが苦手な方はこの手の接続でつまずきがちですが、特に悩むことなくあっさりと接続完了。
仮にANT+のセンサー類しかない方でも、ドングル等を別に用意しなくともお手持ちのスマートフォンやPCとBluetooth接続することで簡単にZWIFTがはじめられそうです。
実際に使用してみて
ラバー素材による自然な傾き
前述のとおり左右に2.5°、トータルで5°の傾きに対応するゴム脚。
「言ってもゴム脚でそんなに乗り味変わるかな?」なんて思ってましたが、びっくりするくらいいいですこれ、、汗
左右に振れないローラー台を使った時に感じる『フレームに無理な力がかかっていそう感』がまず全くない。
そして普通に漕いでいても自然に左右に傾いてくれるのが非常に心地よく、実走に近い感覚を味わうことができます。
これは左右に揺れる機構のないローラー台やスマートローラーにしか乗った事のない方には特に体験してみてほしい。
より自然になった負荷調整
ローラー台、スマートローラーにおいて負荷の重さを決定する大きな要因のひとつであるフライホイールをあえて小型化したNOZA V。
その分、負荷を制御する内蔵の電磁モーターを増強しさらにソフトウェア重視の設計に変更することで、より自然な負荷の調整が可能となったのだとか。
という事前情報を頭に入れて実際に試してみました。
緩やかに1%斜度がきつくなった程度では「あれ?重くなった? あ、ちょっと重くなったかも!」というくらい自然に負荷が増えます。
また、急な激坂に差し掛かっても0から100%にいきなり変化するのではなく、負荷の増加の仕方が直線的というよりは曲線的になめらかに増加する印象。
負荷の自動調整機能についてはNOZA Sでも十分に自然に感じましたが、なめらかに負荷が増減する感覚は完全にNOZA Vに軍配。
静粛性も申し分なし
そもそもNOZA Sでも十分だと感じた静粛性。
NOZA Sと比較して劇的な変化はない様に感じましたが、フライホイールがケースの中に収められた事により大きくて重いものが実際に回っている感じが少なくなりました。
また、前述のゴム脚が絶妙に微細な振動を吸収もしてくれている気も?
NOZA Vの騒音レベルは58dbに対して他社モデルは60dB以上がほとんど。(1dBの違いは約1.1倍に相当)
静かなローラー台を探しているのであればNOZA一択ではないでしょうか。
LEDで感覚的に
個人的に面白いと思ったのが、本体に下向きに取り付けられているLEDライト。
これは専用アプリで自分のFTPを設定することにより、現在の強度に応じてLEDライトが発光する仕組み。(ケイデンスにも設定可能)
インターバルなど顔をディスプレイに向けるのも辛いほど追い込んでいるときに役立ちそうです。
ちなみに強度に応じて『青→緑→赤』とゲーミングPCよろしく色が変化していきます。
収納・移動しやすくなった
本体前側の脚が折りたたみ式になったおかげで、使わない時にたたんで小さく置いておくことが出来るのは日本の住宅事情的にやはり便利。
また、NOZA Vに載せたバイクのトップチューブと本体上部の取っ手を持つと、とても簡単にバイクごとNOZA Vを移動できるのでぜひお試しあれ。
- iPhone上でNOZA Vを即認識してくれた
- ゴム脚による自然な傾きが心地良い
- 気付かないほどなめらかで自然な負荷調整
- 静粛性はトップクラス
- 強度に応じたLEDライトの点灯が面白い
- 収納・移動がより快適になった
まとめ
安価ながらダイレクトドライブ式スマートトレーナーに必要な機能を十分に備えていたNOZA S。
そのNOZA Sの不足していた部分を補いNOZAシリーズのフラッグシップモデルとして発表されたNOZA V。
20万円近くする他社製のハイエンドモデルとカタログスペックを比較して少しも見劣りする事のないNOZA Vですが、実際に使用してみてあらためて優れたスマートトレーナーであると認識する事ができました。
特にゴム脚による自然な傾きと電磁モーター増強による自然な負荷調整により、NOZA Sと比較して実走感が大幅にアップ。
しかも計測精度が大幅に上がったため、パワーメーターは持っていないけどパワートレーニングしてみたいといった方にもオススメできるのでは。
また収納時はコンパクトに、さらに持ち手の追加で移動も容易になり隙がありません!
この何でも値上がりする昨今、これだけの機能盛り込んで税込129,800円はかなりお得感があります。
これからスマートトレーナーの購入を考えているのであれば候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか?