どうもHOSHです!
海外旅行シリーズも今回で最終回。
まずはフィンランドからアイスランドまでの移動。
そしてアイスランドでの濃密な3日間の模様をお届けします。
序盤から一筋縄ではいかなかったアイスランドを時系列に沿って記事にしたので、実際に旅行を計画されているかたも参考になるかも。
当ブログ最大のボリュームでお送りしますので、時間のあるときにゆっくりみていただければ!
前回のフィンランド編はこちら。
ヴァンター国際空港まで移動
フィンランド出国の朝。
フィンランドもアイスランドもシェンゲン協定加盟国なので出入国審査なしで行き来できますが、一応国際便ですし英語が不自由なので早めの行動で。
しかも前日の爆買いで免税の申請も必要。
ミスは許されません。
アイスランド行きの飛行機は7:45発。
トラムの始発が5時くらいだったのでまだ外は真っ暗なうちにホテルを出ました。
フィンランドに到着した日に利用したリングレールラインに乗る選択肢もあったんですが、ホームからターミナルまでの移動に時間がかかるので、フィンエアーシティバスを利用してみることに。
フィンエアーシティバスに乗ろう
フィンエアーシティバスはヘルシンキ中央駅の西側にある30番のバス停から乗れます。
チケットの購入については
- 運転手から直接(6.9ユーロ)
- オンライン(6.8ユーロ)
の2種類。
0.1ユーロしか変わらないので、今回は運転手から直接購入することにしました。
直接購入と言ってもクレジットカードを挿してPINコードを入れて終了なのでとってもスマート。
車内には無料のワイファイも飛んでおり速度も十分でした。
場所さえ分かっていて、時間が合えば歩く距離の少ないバスの方が快適かもしれませんね。
免税手続き
ほぼ時間どおりに空港に着いてまずは免税手続き。
前日の爆買いのおかげで免税手続きをしなければならなかったのは、marimekkoとヨハンナグリクセンそしてiittala。
フィンランド編で特に説明しませんでしたが、ショップによって免税手続きのカウンターが違うので簡単に紹介します。
- Global Blue:marimekko、ヨハンナグリクセン
- Planet(eTax free):iittala
といった具合。
いずれも『空港ロビー』、『国際線ターミナル』にそれぞれカウンターがありました。
下記のものが必要になるはずなので、すぐに出せるようにしておくと良いかも。
- レシート(必要事項を記入する)
- 購入したもの(未開封のもの)
- パスポート
- 搭乗券
- クレジットカード
購入したものについては、ショップで厳重に封をしてあるはずなので開けずにカウンターに出しましょう。
現金でも返してくれますが、クレジットカードの方が手数料がかからないのでお得です。
約1週間でクレジットカードに直接返金(リファウンド)されます。
不備さえなく混雑していなければ、すぐに手続きは完了しますよ。
ただ一点だけ注意が必要なのは営業時間。
今回わたし達が空港に行った時間にはPlanetは営業していましたが、Global Blueは営業時間外でした。
フライトの都合で仕方ない場合もありますが、余裕を持った行動が吉。
しかし、最終的に日本に帰るまでは免税手続きできるチャンスがありますので、諦めて焦って封を切らないほうがいいかも。
実際にわたし達もアイスランドから乗り継ぎで寄ったフィンランドで手続きをすることが出来ました。
アイスランドまでもフィンエアーで
アイスランド行きの飛行機も日本からフィンランドに来た時と同じフィンエアーだし、タッチパネルで暇しないはず!
と思っていたら国内線みたいなサイズと装備の飛行機。
ただ、避難口近くの席だったので足が伸ばせて快適でした。
7:45発でアイスランドに9:35着予定。
日本を出る前は『2時間だし近いね』なんて思っていましたが、時差2時間が含まれるので約4時間のフライト。
非常口で窓が小さく外も見れず、また朝早かったのもありアイスランド行きの飛行機はほとんど寝ていました。
しばしさらばフィンランド!
ついにアイスランドに上陸
そんなわけで、ぐっすり寝てたのであっという間にアイスランド・ケプラヴィーク国際空港に着きました。
小さい窓から外を見るとどうやら曇りで小雨らしい。
荷物を受け取るとアイスランドを代表する鳥パフィンがお出迎え。
日本で言うところのエトピリカなんでしょうか。
アイスランドでは食べたりもするみたい、、。
予定が詰まりまくっていたので、空港の売店にだけ軽く寄って外へ。
外へ出ると積雪はなく、雨こそ降っていないものの風が強くどんより。
気温はフィンランドより少し暖かいくらい。
まずは空港からレイキャヴィークへ。
レイキャヴィークはアイスランドの首都。
アイスランドの総人口の約3分の1である12万人が暮らしているアイスランド最大の都市。
そして今回の旅における拠点となる街です。
アイスランドの交通機関といえばバス
アイスランドには地下鉄はおろか鉄道もないので、交通機関といえばバスです。(もちろんタクシーはあります)
レンタカーを借りる方も結構いるようですが、右側通行の道をいきなり運転する自信も無いので今回はすべてバス移動で。
空港からレイキャビーク市内へ移動するためのバス会社はふたつありますが、今回は旅行会社指定の『Flybus』を利用しました。
外に出るとすでにバスが2台停まっていたので、Flybusであることを確認して荷物を預け、バスに乗り込みます。
『Island』って書いて『アイランド』じゃないの??と思いましたが、アイスランドの読み方的には『イズランド』で正解のようです。
いきなり出鼻をくじかれ、変な汗出ました。
今度は色のついたチケットを渡され座席に着きます。
渡されたチケットはバスターミナルに到着したあと乗り換える際に必要となるらしく、色に対応したバスをアナウンスから聞き取らないと乗り換えできません。
その後、バスが発車するまで社内で30分くらい待たされ出発。
急いだ意味あんまりなかった、、。
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運転は結構荒く、スピードは出すわ頻繁にラインをはみ出るわで結構怖かったですね。
比較的年配のドライバーだったせいか、アナウンスもぼそぼそ声であんまり分かりやすい感じで発音してくれないので、乗り換えを聞き取れるか不安しかありませんでしたが妻と協力して無事にヒアリング成功。
やがて『BSI(ビーエスイー)』と呼ばれるバスターミナルに到着。
おそらくアイスランドで一番大きなバスターミナルなので名前を覚えておくといいかも。
無事に乗り換えできました。
アイスランドに上陸してからまだわずかでしたが、フィンランドと比較していきなりハードモード!
ホテルからバスで中心部へ
なんだかんだバスに乗ってから1時間30分近くかかってホテルに到着。
もう少し早く着く予定だったんですが、各ホテルをまわるため想像以上に時間がかかりました。
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今回宿泊した『Hotel Island(イズランド)』の部屋はこんな感じ。
特別新しくはありませんでしたが、広くてスーツケースを広げるのも余裕でした。
フロントの対応もよく、朝食も悪くなかったです。
ただこのホテル、中心部まで徒歩で20分ほどと少し離れたところに建っています。
この後の予定は、中心部を少し観光して予約してあるバスにピックアップしてもらい『ブルーラグーン』という温泉施設へ行く予定。
多少の不安はありましたが、時間も体力も惜しいので市バスに乗ってみることにしました。
レイキャビークの路線バス
レイキャビーク市内は『strætó City Buses』という路線バスが運行しています。
交通機関がバスしかないので本数はそれなりに運行している印象でした。
バスの運賃は一律470Isk(アイスランドクローナ)、日本円にして約450円くらいでしょうか。(2019年現在)
チケットはバスの運転手から購入できると聞いていたので、Google Mapで時間とバス停を調べて、思い切って乗車。
バスに乗り込み妻が運転手にチケットを売って欲しいと言うと『釣りがないからアプリをダウンロードしてそこから払ってくれ』的なことを言われるではありませんか!
アプリをダウンロードしてみるも、SMSで認証する必要があるのでeSIMのわたしは電話番号がないのでそもそも支払いの画面まで到達できない。
聞けばクレジットカードも使えないし、アイスランドに到着したばかりで手持ちのお金は紙幣のみ。
降りるべきバス停が近づき焦る妻とわたし。
結局、「釣りは要らないぜ」と運転手につげ1000Isk札を置いて颯爽とバスを降りたのでした。
アイスランド旅行中、途中までよく理解できていませんでしたが、バスのチケットはコンビニなどで購入できるようです。
ハットルグリムス教会
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初っ端からバスのトラブル続きで少し消耗しました。
しかし、バスを降りて少し歩くと徐々に見えてくる『ハットルグリムス教会』の独特な形状にテンションが上ります。
約73mの高さを誇るこの教会は、アイスランド最大の教会であるとともにアイスランド最大の建物。
少し高い場所に建っているので中心部にいると割とどこからでも見えるランドマークでもあります。
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教会の前に建っている像はバイキングの像だったはずですが、うろ覚えです。
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中に入ってみると大勢の観光客が割とラフな感じで観光していました。
みんなが手前を見ているのはパイプオルガンとその奏者。
パイプオルガンレッスンの真っ最中でした。
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『荘厳』という言葉がぴったりなパイプオルガンは物凄い迫力。
見た目にも美しい!
展望台もあり、登るためのエレベーターのチケットは売店で売ってくれます。
お値段は1000Isk。
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窓もないので風が通り抜けて非常に寒いですが、レイキャビークの街並みが一望できるのでお勧めです。
フィンランドとはまた違った、どこか素朴な街並み。
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ハットルグリムス教会を出て教会正面の道を少しぶらぶら。
このあたりは雑貨屋さんやお土産屋さんなどが立ち並んでいました。
フィンランドほど洗練されている感じはありませんが、アイスランドの羊毛を使ったウール製品やアイスランドのファッションブランドのお店など珍しいお店もありましたよ。
癒やしを求めてブルーラグーンへ
お次はお待ちかねの『ブルーラグーン』へ。
ブルーラグーンの入場券と移動のためのバスは日本にいる間に
そのお迎えバスの時間が近づいてきたので少し早めに指定のバス停へ。
しかし指定の時間を過ぎても現れないバス。
『マジかよまたバスのトラブルかよ』
そう思った矢先に現れた1台のマイクロバス。
旅行会社指定のバス会社だったので『これかな?』と思ったら一人の外国人女性客が降りてきました。
迎えのバスではなさそう。
時間は過ぎているし、これ以上外で待っているのも寒すぎるので年配の運転手にバウチャーを見せると、明らかに分かってなさそうなのに『OK!乗りな!』と言われ、有無を言わさずバスは発車。
乗客はわたし達だけ。
程なくして、空港からのバスを乗り換えた『BSI(ビーエスイー)』というバスターミナルに到着。
すると運転手が「その紙持ってカウンターに行ってチケットと交換しな」と言うので言われるがままにカウンターに。
カウンターにバウチャーを渡すとバスのチケットとブルーラグーンのチケットが一緒になったものを渡してくれました。
どうやらバスターミナルからブルーラグーンへは大きなバスで移動するらしく、徐々に集まってくる観光客達。
やがてブルーラグーン行きのバスの到着を知らせるアナウンスが。
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無事に乗り込み一安心。
アイスランドに来てからすんなりバスに乗れた試しがなく、アイスランドのバスの難易度に打ちひしがれはじめていました、、。
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バスターミナルから約45分ほどでブルーラグーンに到着です!
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自然の地形を利用して作られており、バスを降りてからは岩場の中を少し歩きます。
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やがて現れるブルーラグーンのモダンな建物。
昼過ぎに到着したのでそれほど混んでいないかと思ったんですが、受付は長蛇の列。
しかし今回は
プレミアムプランの内容は、
- タオル
- 入場料
- 1ドリンク
- シリカ泥マスク&海藻マスク
- バスローブ
- ビーチサンダル
- レストラン予約権
- レストランでのスパークリングワイン
と盛りだくさん。
少しお値段は張りますが入場も別だったので時間がないのであれば、プレミアムプランがおすすめです。
受付時にリストバンドをもらい、ブルーラグーン内での支払いやロッカーの開け締めはすべてリストバンドで行います。
温泉ですが完全水着制。
入浴する前には備え付けの石鹸で全身を洗う必要があり、監視員が厳しく目を光らせています。
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用意を済ませて妻と合流。
この日の気温は3℃くらい、外へ出るとめちゃくちゃ寒い!
たまらずお湯に浸かってみますが、温泉と言ってもそこまで熱々というわけではありません。
ところどころに水温が温かいポイントがあるので少し暖を取りました。
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そもそも地熱発電所から排出されたお湯を利用しているこの施設。
地熱発電所から排出したお湯にはシリカが混ざっており、それが自然と固まって湖の様に。
ある時、発電所の職員がそのお湯に浸かってみたところ皮膚病が治ってしまったところから入浴施設ができたそうな。
わたしも生粋の敏感肌でアトピーなので、多少の効果を期待しておりましたが、肌が弱い人には少し刺激が強いかも。
ピリピリしました。
ちなみに嫁はウッキウキでシリカパックを堪能しておりました。
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プレミアム特典のドリンクはビールにしました。
もう少し暖かければ良かったんですが、ほろ酔いでいい気分に。
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ビールを飲んでプカプカ浮かんでいると太陽も差し込んできて、とても幻想的な風景に。
思えば旅がはじまってからというもの、ずっとバタバタしてきた気がします。
アイスランドに来てからもトラブル続きで心から楽しめていなかったんですが、ここでやっとホッと一息つけた気がします。
ボートに乗ってオーロラを見よう
ブルーラグーンを堪能してレイキャビーク中心部へ戻ってきました。
ボートに乗ってオーロラを見るツアーを予約してありましたが、まだ少し時間があったので少し夜の街を歩いてみることに。
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街中のいたるところにアート作品?謎のオブジェがあるので探しながら歩くのも面白いです。
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こんな感じのグラフィティも比較的多く見られました。
少し腹ごしらえをして、時間が近づいてきたのでOld harbor(旧港)と呼ばれる地区へ。
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なぜアイスランドといえばオーロラなのか
唐突ですが、アイスランドとオーロラについて軽くふれます。
北アメリカやスカンジナビアあたりではNorthern Lightsと呼ばれるのが一般的で、アイスランド人もNorthern Lightsと呼んでいました。
詳しい原理等は省きますが北緯60°〜70°はオーロラベルトと呼ばれ、オーロラがよく観測される地域のようです。
そしてアイスランドは北緯63°〜66°に位置しているので、オーロラ観測に最適というわけです。
しかもアイスランドでオーロラが見える時間は比較的早く20時〜23時頃。
他の地域では深夜から明け方にかけてというところもあるそうなので、翌日の予定にも影響しづらく、こういった部分もオーロラ観測に適している地域と言えます。
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アイスランドのオーロラ観測といえばこちらのサイト。
アイスランドのオーロラの活動状況と雲の状況を同時に確認することができます。
地図上の白い部分は空が晴れている箇所。
右上の0〜9まで書かれた数字がオーロラの活動レベルで大きいほど活発のようです。
いざクルーズ開始!
このオーロラの活動状態を表すレベルは『4:active(活発)』でした!
十分観測が期待できるレベルに高まる期待。
しかし空はあいにくの曇り。
奇跡的な晴れを期待したいところ。
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今回の船。
あまり期待はしていませんでしたが、完全に雨風もしのげる設備もあり、ビールやコーヒー、軽食の注文もできます。
希望に希望すれば完全防備のスーツも貸してくれるので寒くて寒くてどうしようもないってことにはなりません。
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そして、出港を前に気合十分のわたし。
いざ出港。
船は港を離れ、街の明かりが届かない沖に出ます。
デッキに出ると、わたしの気合とは裏腹にどんより。
なんなら小雨が降る始末。
『これは駄目だ』
と思いほとんど写真も撮っていませんでした。
しかし、ガイドさんが一生懸命シャッターを切っているのでわたしも負けじとOsmo Pocketをマニュアル設定に。
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ジンバルを活かした動画撮影にばかり注目されがちですが、ProモードではISO感度やシャッタースピードなどが細かく設定できます。
といっても本格的なカメラには遠く及びませんが、手のひらサイズでこれだけできればわたしにとっては充分。
ちなみに設定はこんな感じで。
- ISO感度:3200(Osmo Pocketの限界)
- シャッタースピード:5秒〜7秒くらい(5″〜7″)
念の為と思って持ってきたミニ三脚も使用してみました。
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おや?
雲の切れ間がうっすら明るいような??
ガイドに見せると、
「これよ!ノーザンライトよ!」
『いやいや、こんなのじゃ満足出来ないぞ』ということでさらに何枚も何枚も撮りました。
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しかしこの日はこれが限界。
再度ガイドに見せると、
「最近のGoproは凄いわね!」ですって。
21時過ぎに港に戻る予定だったはずなんですが、ガイドも後に引けなかったのか港に戻ってみれば23時過ぎ。
オーロラがはっきり見えなかったので、再度同じツアーに参加できる複数年有効なバウチャーをくれたので、日程に余裕があればとても良心的なツアーだと思います。
とにかくこの日はふたりともくたくたで、消化不良のままホテルに戻りました。
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催行会社:Elding
2日目『ゴールデンサークル』
オーロラのことは一旦忘れて、2日目はゴールデンサークルをめぐるツアーに参加しました。
ゴールデンサークルとはアイスランド観光のど定番といっても過言ではなく、『シンクヴェトリル国立公園』、『ゲイシール』、『グトルフォスの滝』を巡るルートの名称。
この日のツアーは宿泊しているホテルに直接迎えにきてくれるというものだったんですが、ピックアップ予定時間を過ぎても一向にバスがきません。
『バスのトラブル何回目だよ、、』
そわそわしていると30分以上過ぎてからマイクロバスが到着。
注文したツアー会社のサイトには8時ピックアップ開始と書かれていて、結局迎えにきたのが8時半過ぎ。
どうやらツアー参加者のホテルを順に回ってくるのでホテルの場所によっては相当待たされるらしい。
アイスランドは素晴らしいが、こういうところは本当に心臓に悪い。
そして、アイスランドのドライバーさんめちゃくちゃ飛ばします。
客が乗っていてもガンガン追い越しかけます。
路面が多少凍っていてもスパイクタイヤを履いているのでお構いなし。
制限速度はわからないし、見通しも良いので大丈夫だとは思うんですが、怖がるひとは怖がりそう。
シンクヴェトリル国立公園
快速マイクロバスに揺られること1時間くらい?
最初の目的地である『シンクヴェトリル国立公園』に到着。
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ここはユネスコ世界遺産にも登録されており、ギャウと呼ばれる大地の裂け目を直接見ることのできる場所。
アイスランドはユーラシアプレートと北米プレートの境目に位置しており、この裂け目が地上に現れている非常に珍しい場所でもあります。
日本もプレート上にありますが、大部分は海の中のため直接触れることはできません。
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現在進行系で年に数センチ単位で裂け目が広がっているらしいです。
プレートと聞いてピンときた人も多いと思いますが、アイスランドも比較的地震が多いそうです。
しかし、プレートがぶつかりあい人口密度の高い日本とは違い被害が大きくなることは少ないそう。
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大地の裂け目の間も歩くことができます。
今回は参加しませんでしたが、プレートの境目に氷河の溶け水が流れ込んだシルフラの泉と言われるダイビングスポットもあります。
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生きている地球を感じられるシンクヴェトリル国立公園ですが、930年に世界初の民主会議が行われた場所としても有名。
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天気がいまひとつなのが残念でしたが大自然を満喫。
道外の方には伝わらないと思いますが、どことなく釧路湿原的。
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ゲイシール
お次は『ゲイシール』。
ゲイシールとは巨大な間欠泉のことですが、現在は活動を休止中。
そのかわりに、近くにあるストロックル間欠泉は現在も10分おきくらいに元気に吹き出しています。
ちなみに、ゲイシールは英語で間欠泉を意味する『ガイザー(geyser)』の語源にもなった場所。
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ところどころに、高温のお湯が湧き出ていました。
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観光用に通路も整備されシンクヴェトリル国立公園同様に観光客も大勢。
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なんか人が多いと思って適当にカメラを構えていたら、、
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見事に間欠泉が吹き上げてくれました!
天気がいまひとつなのが本当に残念ですが、アイスランドは基本どんよりして雨が降っていることが多いそうなので、まだマシなほうだったのかも?
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木の生えていない苔の生えた大地、青い水、湧き出るお湯、間欠泉。
これぞわたしの思い描いていたアイスランド!
アイスランドの物価について
ゲイシールで昼食になったので、ここらでアイスランドの物価について触れておきます。
アイスランドはとにかく物価が高い!
過去の金融危機といった背景もあるそうなんですが、観光客にとっては死活問題。
アイスランドの通貨であるIsk(アイスランドクローナ)。
わたし達が旅行した2019年3月あたりは1円≒1Iskでした。
それをふまえてゲイシールに売っていた下のプリングルスを見てみましょう。
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790Isk。。。
観光地価格と言ってもさすがにこれは、、。
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レッドブル390Isk。
まだ許せる?
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ゲイシールで食べたこのハンバーガーは1000Iskくらいだったはず。
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トイレも有料の場所がありましたがここは200Iskでしたね。
カードも使えるので良心的!
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この調子なので水も350Iskくらいで売られていますが、水道水が美味しいので水筒があるといいかも。
レストランで軽くランチをしようもんなら一人あたり2000円は覚悟する必要があります。
もちろん缶ビールもレイキャビーク市内で買うととんでもない値段なので、買うなら空港で買うことをおすすめしますよ!
グトルフォスの滝
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ゴールデンサークル最後を締めくくるのは『グトルフォスの滝』。
滝の多いアイスランドですが、その中でもここは最大規模。
ちなみにフォスはアイスランド語で滝を意味します。
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写真だと伝わりづらいですが、とにかく物凄い大きさと迫力にただただ圧倒されます。
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ケリズ火口湖
ゴールデンサークルは終了したんですが、ガイドが穴場的なスポット『ケリズ火口湖』へ連れて行ってくれました。
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ところどころは階段状に木が設置されていますが、雨も降ってドロドロ。
アイスランド観光は基本トレッキングブーツやトレランシューズがいいと思います。
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多少の入場料はかかりますが、コバルトブルーの湖面はとても美しく火口周辺はぐるっと一周することもできます。
その昔、アイスランド出身のアーティストBjorkがライブをしたことでも有名。
湖面に張った氷もまた美しかった。
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散策
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ツアーが終わり、ホテルではなく中心部におろしてもらいました。
レイキャビーク市内はかなりがっちり雨が降っていましたが、明日しっかり晴れてオーロラが見れるなら雨もまた良し。
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だいぶ大きいですが、スケーター、BMXerにぴったりのポーリースポットが。
季節的なものもあると思いますが、スケーターは何人か見かけた気がしますがBMXはひとりも見なかったような気がします。
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かわいい雑貨や家具が売っていた『Hrím』というお店。
色々と欲しいものがあったんですが、フィンランドで買いすぎたこともあり自粛。
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ここにもアートが。
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家族や友人へのお土産、自分たち用のものなどを物色していると日が暮れてきたので晩ごはんへ。
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『Ostabúðin(オシュタブージン)』という魚介料理が美味しいと評判のお店に。(Instagramの写真は借り物です)
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よくわからずビールを注文しましたが、かなりライトめ。
アイスランドは禁酒法時代があったらしく、1915~1989年まではビールが禁止されていたのだとか!!
スーパーなどで購入できるビールはアルコール度数2.25%までのもののみで、それ以上となると国営のリカーショップでしか購入できないようです。
気軽に飲みたくてもそもそも高いんですがね、、。
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絶望的に写真の撮り方が悪いですが、おおぶりなタラとイモのなんとか、、。
タラの塩っぱさがビールによくあってとても美味しかったです!
写真を撮り忘れましたが、魚介のスープも注文。
こちらも魚介の旨味が出た濃厚なお味で美味でした。
店員さんもフレンドリーで気さくな感じ。
とてもいいお店でしたよ!
3日目『オーロラを探して』
アイスランド最終日は早朝からツアーに参加。
最初の目的地はヴァトナヨークトル国立公園までは約5時間もかかる長丁場。
通常は1泊2日のツアーにしたりするそうですが、今回は1日で回ってしまう弾丸ツアーに参加。
わたし達が滞在していたホテルではピックアップしてくれないとのことなので、近くにそびえ立つヒルトンホテルへ。
バウチャーには7時ピックアップ開始と記載されていたのでホテルで朝食もとれずに出発。
この頃の日の出は8時半くらいだったので外はまだ真っ暗。
ヒルトンホテルに到着して待ちますが、昨日と同様にやっぱりバスが全然迎えにこない。
平気で30分以上は待ちましたが、やっぱりこない。
もちろん何台も他の人を迎えに来るバスが来るんですが、わたし達のバスはいっこうに来ず、、。
電話が使えないのでホテルのフロントに問い合わせてもらおうと思っても、自分のホテルじゃないし身動きがとれず、そのまま待つこと1時間。
やがて黒塗りのベンツのラグジュアリーなマイクロバスが!
降りてきたお兄さんに恐る恐る近寄ると、
冷静を装って返事したけど遅すぎるだろー涙
すっかり体も冷え切った。
バスに乗り込むと最後の客だったらしく(そりゃそうだ)、バスの中はすでにほぼ満席。
しかし最後尾の5人は座れるかという席が空いているではありませんか!
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最終日にツアーに参加出来なかったらどうしようと思っていましたが、ここで大逆転。
ベンチシート占領のVIPなツアーになりました。
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さらばレイキャビーク。
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ガイドは若いお兄さんで、かなりジョークが多くカリフォルニアから来ていた陽気な一家と楽しそうに談笑していましたが、内容はほとんど理解できませんでした。
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ところどころに突然滝があります。
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本当に不思議な地形。
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トイレタイム&朝食タイム。
街の規模自体は小さそうでしたが、スーパー、レストラン、カフェ、アパレルショップ、お土産屋さんなんかが一緒になった複合施設。
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観光バスが停まる定番のスポットのようです。
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ダイソンの手を乾燥するマシーンはさすがの乾燥力。
30分ほど停車してから発車。
この後はノンストップで最初の目的地まで。
ヨークルスアゥルロゥン氷河湖
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最初の目的地である『ヨークルスアゥルロゥン氷河湖』に到着。
昨日の雨のおかげか天気も良いし心なしか暖かい!
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写真では伝わらないですが、人の大きさと比較してもらうとその広大さがわかるでしょうか。
もう本当にスッコーン!と広がってるんです。
しかも氷が緩やかに流れていて、ずっと見ていても飽きません。
いやもうなんでしょうこれ。
人間の悩みなんてちっぽけに思えるほどの圧倒的な自然がそこに広がっています。
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フィンランドの美しい街並みにも感動しましたが、それとは全く違うベクトルの感動。
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水の色も氷の色もとても綺麗なんですよね。
写真では全然わからないんですが。
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ダイヤモンドビーチ
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そのまま海の方に歩いて行くと『ダイヤモンドビーチ』と呼ばれる氷河の打ち上げられた浜辺に着きます。
人が多いのが残念ですが、これまた幻想的な景色。
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その輝きまさにダイヤモンドの如し。
割と流氷に近いものがあります。
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透き通った氷。
ダイヤモンドビーチからヨークルスアゥルロゥン側を見るとうっすら虹が!
アイスランド旅行最終日にふさわしい!
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氷河に突撃
ヨークルスアゥルロゥンにあるレストハウスで車を乗り換え、おじいさんガイドと合流。
今度はごっついスパイクタイヤを履いた車に乗り換え、氷河の中に入っていきます。
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わたし達はカリフォルニアの陽気な家族と老夫婦というパーティ。
途中でタイヤの空気圧を抜いて本格的な氷河の中へ。
環境保護の意味合いもあると思うんですが、氷河に入れる車は限られている様でした。
もちろんがっつり整備もしていないので道が曲がりくねって跳ねまくります。
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45分くらい走って停車。
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物凄い風でしたが見渡す限りの氷河!
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アイゼンとヘルメットを貸してくれるので装着。
少し自由時間になったので歩き回りました。
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白く見えているのはうっすら雪が着いているから。
その下はすべて氷です。
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はしゃいでます!
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思わず笑みもこぼれちゃいます。
アイスケーブへ
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今回のツアーの目玉のひとつでもある『氷の洞窟(アイスケーブ)』へ。
人工的に作られた洞窟に入るツアーもあるそうですが、ここは自然にできた洞窟。
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この表面のなんともいえない質感と色味。
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ところどころ息を呑むような青さの氷が。
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一番開けたところ。
これ全部氷。
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正直もっと青いもんかと思ってはいましたが、洞窟のスケールは想像をはるかに超えていました。
圧倒的な地球の神秘に触れひたすら感動。
そして旅の終わりが近づいてきて少し切なくなります。
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夜の滝めぐり
最初の車に戻り、また長い道のりをレイキャビーク方面へ引き返していきます。
朝も早く徐々に暗くなってきたので、少し眠りました。
起きると朝寄った複合施設に到着。
各自ディナーでしたが、あまりお腹が空いていなかったので二人で一杯2300円のチキンカレーを、、。
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腹ごしらえを済ませたあとは、真っ暗な中滝を見に行きましたが、iPhoneのカメラじゃとてもじゃないけど暗すぎて何も写りませんでした。
ここでもOsmo Pocketの登場。
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かろうじて滝が写っています。
ふと空を見上げると星がとても綺麗。
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これだけ空気が澄んでいて、街の明かりもないと星の間に星がたくさん見えるし、流れ星なんていくらでも見られます。
『これだけ晴れていればオーロラも見えるかな?』そんなことを思っていたら、、
旅の集大成
ガイドが「ノーザンライトだ」と空を指さしました。
その方角に目をやると空にぼんやり白い帯が!
慌て三脚をセットしシャッターを切ると、、
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ついに見えました。
肉眼ではここまではっきり見えませんが、確かに空に白い帯のようなものが形を変えながら少しずつ動いていました!
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時間とともに徐々に形を変化させます。
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もう無心でシャッターを切りまくりました。
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この旅で一番よく撮れたオーロラがこちら。
感度を上げすぎてザラついているのが残念ですが、日本じゃまずここまではっきり撮れることはないでしょう。
この時のオーロラは肉眼でも白いカーテンのようなものがはっきり。
旅行最終日に最大の目的であったオーロラを見事引き当てることが出来て、心の底から感動しました!
さすがのわたしもウルウルしてしまうくらい心を動かされました。
旅の最後を締めくくるにふさわしい、まさに旅の集大成。
いい旅だった!
さらばアイスランド
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最終日のバスはほぼ時間どおりに現れ、無事にケプラヴィーク国際空港にたどり着くことができました。
ここまで来ればあとは飛行機に乗るだけ。
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チェックインはすべて機械で行えました。
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日本語も選択できるので安心。
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到着した際にはゆっくり見ることが出来ませんでしたが、とても綺麗な空港でした。
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大きなブルーラグーンの広告も来た時には気づかなかった。
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ああ、終わっていく、、。
あと1週間くらい滞在したい。
そしてさらにあと1周間はフィンランドに滞在したい!
そんな願いも虚しくテイクオフ。
さらばアイスランド!
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アイスランド旅行を終えて
終わってみればあっという間だったアイスランド旅行。
アイスランドの代表的な名所はめぐりましたが、まだまだ面白そうなところがありそうなので3日じゃ短かったなあという印象です。
わずか30万人ほどしか人口のいないアイスランド。
交通機関がバスしかなく不便な部分もありますが、豊富という言葉だけでは語り尽くせないほどの観光資源と暖かい人が魅力的な国だとしみじみ感じました。
参加したツアーは予定時間を大幅に過ぎてガイドしてくれるし、基本的にみんな優しい。
治安もいいですしね。
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北海道より少し大きい国土。
羊や鮭をはじめとした食文化。
火山、地震、温泉といった地理的な特徴。
北海道との共通点も多いのも良かった。
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現地の言葉はアイスランド語ですが、若い人からお年寄りまで英語が堪能でこれぞ観光資源が豊富な島国のあるべき姿だなと。
日本もこうなっていってほしいと心から思います。
序盤の路線バスこそ現金オンリーでしたが、それ以外のお店や有料トイレに至るまでフィンランドと同様にキャッシュレスが進んでいて、とっても便利。
訪れる場所にもよると思いますが、現金は3000Iskも用意すれば充分だと思います。
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物価が高いことだけはいただけませんが、そこに目をつぶれば治安はいいしご飯も美味しい最高の国だと思います。
久しぶりの海外旅行で限られた時間の中で2カ国をめぐりましたが、その分濃密な時間を過ごせました。
日本語のガイドさんとか頼まなかった分ひやひやすることも多かったですが、無事に帰国できたのですべてが良い思い出。
わたしの『漠然アイスランドに行きたい』という思いを上手く汲んで、見事実現させてくれた妻には本当に感謝しています。
だってひとりだったら絶対に一生来れなかった。
そして妻といると不思議といつも奇跡が起こるんですよね。
最終日のオーロラはもちろんフィンランドのポイズンも然りw
成田旅行から最後のアイスランドまで、ずっと楽しくて一生忘れられない旅行となりました!
実は乗り継ぎのヘルシンキ・ヴァンター国際空港で搭乗5分前に財布をお店に置いてくるという奇跡をわたしが起こしたんですが、それはまた別のお話。
ダラダラと書き連ねた海外旅行のシリーズもこれでおしまい。
最後までお付き合いくださったみなさん本当にありがとうございます!
もし、フィンランド・アイスランドで知りたいことがあれば気軽に連絡ください!
次の記事からは通常運転に戻りますのが、また海外に限らずミラクルな妻と旅行する機会があれば記事にしていこうと思います。
ではまた。