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半年乗ってみて分かったチューブレスタイヤのメリット・デメリット

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どうもHOSHです。

徐々に普及が進んできていると思われるチューブレスタイヤ。

一度も触ったことがない方からすると、少し取っつきにくい印象があると思います。

実際にわたしも意味がよく分かっておらず、CRUST BIKESのBOMBORAを組んだ際に使いたかったタイヤがチューブレス対応だったため、漠然とした憧れだけでチューブレスを選択しました。

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2019年の秋からチューブレスタイヤを使いはじめ、真冬になった段階でチューブレスのスパイクタイヤに交換。

そこからひと冬丸々通勤や遊びに使用。

そして春になったのでまた夏のタイヤに交換と、約半年ではありますがチューブレスタイヤについての知見がそこそこ深まってきました。

そこで今回はわたしが約半年チューブレスタイヤを使ってみて分かった、

  • チューブレスレディって?
  • チューブレスのメリット
  • チューブレスのデメリット

などについて紹介してみようと思います。

チューブレス?チューブレスレディ?

チューブレスタイヤとは、その名前の通りチューブを必要としないタイヤのことです。

しかし、一口にチューブレスと言っても『チューブレス』、『チューブレスレディ』という2種類があり、大きな違いは以下の通り。

種類チューブレスチューブレスレディ
気密性高い低い
空気保持方法タイヤ自体に保持層ありシーラントにより保持
タイヤ交換固くて難しい柔らかく容易

自動車では当たり前のチューブレスという仕組みが自転車に取り入れられたのは20年ほど前にMTBから。

その後ロード用が出はじめた様ですが、各社思い思いの規格を採用してしまったことで、「あっちのタイヤはこっちのホイールに使えない」「こっちのホイールにあっちのタイヤのビードが全然上がらない」なんてことが頻発していたそう。

そんな理由から、MTB以外には今ひとつ普及が進まなかったようです。。

しかし、ここ数年シーラントを使用することを前提とした、柔らかいチューブレスレディ専用のタイヤが各社から出始め一般ユーザーもグッと扱いやすくなってきて今に至る様です。

リムとタイヤの隙間にシーラントが見えますか?

ここ最近は単にチューブレスと言ってもチューブレスレディの事を指していることが、ほとんどの様な気がします。

ちなみに、今回の記事でわたしが指すのもチューブレスレディの事です。

シーラントを必ず使うのがチューブレスレディ

使わなくてもいいのがチューブレス(使うことは可能)

チューブレスのメリット

しなやかな乗り心地

Photo:Masahiro Mat

クリンチャータイヤの場合、実はチューブによって余分な転がり抵抗が生じてしまいます。(2割も抵抗が増えるとかなんとか)

この点チューブを使用しないチューブレスでは転がり抵抗が少なくなり、漕ぎ出しが軽く、より自然な乗り心地になる様です。

これは実際にチューブレスタイヤのバイクに乗ってみるとすぐに体感できる、一番のメリットだと思います。

空気圧を低くできる

これはロードだとあまり関係がないかもしれませんが、MTBやCXなどオフロードを走る場合、グリップを考慮して空気圧を低圧にしたい場合があります。

そういった際にクリンチャーではリム打ちを心配して下げきれない空気圧を、ギリギリまで下げることが出来ます。

街乗りだけしかしない場合はそれほど気にならないかもしれませんが、わたしの様に真冬の北海道だと、これはかなり大きなポイントです。

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パンクしづらい

リム打ちの心配がほぼないのは前述のとおりですが、小さな穴くらいであればタイヤの中に入っているシーラントが自然と穴を埋めてくれます。

タイヤが破けるとかではない限り、クリンチャーの様に一気に空気が抜ける心配もありません。

スローパンクの様にゆっくりと空気が抜けていくため、走行中にパンクしても比較的安全だと思います。

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パンク修理も比較的楽

クリンチャーでパンクすると、チューブを引っ張り出して『穴どこやねん状態』が発生。

せっかくチューブを交換したのに、根本的な原因を取り除けていないがためにライド中何度もパンクを繰り返す、、、というのはよくある話。

その点、チューブレスの場合パンクの原因である穴がひと目でわかるため、非価格的ストレスが少ないです。

小さい穴であればシーラントが修復してくれるのを待てば良いですし、塞げない穴はクリンチャー同様パッチを使用して塞ぐこともできるようです。

また、最悪の場合はチューブを入れればクリンチャータイヤとしても使えます。

チューブレスのデメリット

シーラントがやっかい

少し多すぎるかも?

タイヤ交換自体はチューブを挟み込むこともないため、個人的には簡単だと思っています。

しかし気軽にタイヤ交換したくても、タイヤを外すと液体であるシーラントがあるため、その後処理を考えるとちょっと億劫になります。

チューブのように再利用なんてことも難しいため、一度タイヤを履いたら基本はしばらくそのままになると思います。

ビード上げが難しい

これはチューブレスについて少しでも調べたことのある方なら聞いたことがあると思いますが、一般的なポンプではビードを上げることが非常に難しいです。

ロード用のタイヤでは試したことはありませんが、MTBともなるとまず無理だと思います。

石鹸水を使う方法もあるようですが、チャンバーと呼ばれる空気を充填する機構があるタイプのポンプを用意するのが一番確実だと思います。

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タイヤとリムの相性がある?

これは知見のあるショップさんや、ネット上の情報で知るしかないところではありますが、チューブレスレディでもどうやらタイヤとリムの相性がある様です。。

相性が悪いと、タイヤをリムにはめづらかったり、エアが漏れやすかったりするのかもしれませんが、今のところわたしは巡り合っておりません。

エア漏れに関しては単純にシーラントの量が少なかったり、しっかりとビードが上がっていない可能性もあるので、何とも言えない部分ではありますが、自転車用タイヤの歴史から言えば一番新しい方式?まだまだ成熟途中なのかもしれません。

まとめ

わたしが半年チューブレス(レディ)タイヤを使ったり、調べたりした内容はこんなところ。

とりあえずシーラントを使わなくてはいけないのがチューブレスレディとおぼえておけば間違いありません。

専用のリムや、ビード上げに専用のポンプが必要だったりと導入コストはなかなかのものがありますが、最近は安価な完組のリムも各社から発売されているため敷居はかなり下がっていると思います。

クリンチャーにも良いところはたくさんありますが、一度チューブレスレディの軽やかでしなやかな乗り心地を味わってしまうと、もうクリンチャーには戻れませんよ!

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